昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-10-29から1日間の記事一覧

空想的な日

ブカブカの服で空中浮遊する。真理はもたつくだけの過去の遺産に満たないと、機械的なアイドルみたいな君たちの同じ衣服の下にも、おんなじ内臓が詰まってるなんて思えないから、思い通りにならないあの子が塗りたくる口紅の色を思うと、ノイローゼかなんか…

這い上がる

身体も捨てた後。カラカラに乾いた君の寝顔。歪な真理を掲げた兵隊たちが、カタルシスに至るまでの軌跡。肝心なもののどれもが派手な衣装を着て、陰鬱な懇願を続けて、風景に統合されるだけのヒステリックで、オートマチックな君の記号が迫り、論理的な波形…

感触

応用されるだけの動機がフラクタルになり、塗り替えられる記憶や、枢要な価値を踏破し、燃え尽きぬ思いがちぐはぐになりながら、ながめる思いや、なだめる記憶から放たれ、敬うだけの人々が倒錯する理由や、悠揚な史実に剰余する物々しい道理から放たれ、乱…

ねだる

痛みを抱えた夜、寂しくつのる意識の過程などをのさばらすことを許さずに、察知する今がどっちらけになり、どこにも行き着かないように。

記憶を調理します

思考とは絶えず敷衍し、とめどなく愛を波及させ、汲み取る意味をつかさどる罪などを排除し、どれも愛だね、と血合いを施す残酷な冬。

猥雑

ヘソのピアスがキラキラと、清々しい空に交わって、あてがわれた罪なんかが、てんやわんやになって、やかましい罪なんか無視して、からみつく月日なんか蹴散らします。

高尚

滅多打ちにされた君、似合わぬ価値を着込んで、本質を見失い、みごもる隙間に孤独は加速し、貪婪な者が支配し続ける。

行く末

時は甘く刹那に結ばれる。あらゆる永遠は自覚するほどに短く、ほつれ、改ざんされながら、定めも持たずに物質に成り代わり、果てない私欲などは、その場で貪婪に貪り食べられ、端的な愛のどれもが、不確かな故に苦しみ、今にも苦痛を溜め込んで行く。

救済

このまま、まどろんで、とけあう日々がじゅくじゅくになって、憎しみ合うだけのいびつな日々は、キミを憎むどころか、ずっと愛しているのであり、理屈なんかを捨て去って、まがまがしいものが募る流動的な苦しみから逃れ、健気に、汚れなく、形骸化した街に…