鋭利な精神
空中を輪切りにする。 旋回する意識や、存在の不確かさが織り成す過程を捉え、瞬く間に至る原因を逆撫でし、安置な現実を突き抜ける。 良し悪しを判断され、排除された、モノやコトを漁り、確かなのは何か、と問い質すデリダの矛先に触れ、傷付く身体から解体され、排除では無く、超越に至る。 響き渡る感度は、感応する心因に果てる暗鬱さ、と対峙し、自らを超克する。 先端的恐怖が迫り、人間的なものの終わりを告げ、まるまる孤独たちは、一つにかたまり、暖め合い、去りゆく季節の毛先を撫で、通過する思いを儀式的に昇華させ、懐かしむよりも、手懐けられずに、乱立する意志に狭まり、一つに収納されては、歯切れも悪くダンスする今に疎外されては、世界性から、かけ離れ、肯定的に構成される稀有な実情にプログラミングされるままに去りゆく生命を踏破し、投函されるままに読み尽くす今に突き動かされ、心ない何かは、心の彼方で意味が無い事を求める意味が、今を蝕む。 読み取る今に、読み込む意味すら邪魔になり、担うべき意味は、絡まる今にも消費され、拘う煩わしさに、自らを押し込み抑圧し、シーンに浸透する意思が調律する今に閃くリズムが吶喊し、加算される原因を通わす微かな存在が綻び、新たな何か、とは変革を求め、変化を求め、破壊するに至り、度重なる痛みに数多に砕ける本能が、凡庸な今に乖離し、堕落する主体に耽溺し、勇躍する日々に響きを与え、懐疑的な痛みを引きずり、不安感に圧縮された罪などは、誰も用いず、ただ崇める意味に今は無く、意味すら不潔にスケッチされ、透徹すべき意志も越権を用い、エッセンスを喪失し、倒錯される家庭で遭難する子供が構築する、不思議の国のアリス的な逃げ道に逃避行する精神的な契約など要らずに、苛立つままに、旅立ち、ツール化しない。