昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

食い込む意志

 
 思いとの決別を迎える。時折ひずむ夕暮れにリズミカルな心音や、妨げる事無い風がまたたき、起動する一瞬に残り香を授け、けたたましくうなる意識や、静謐な予感に切り開く思いが受理する恬淡とした雰囲気や、行き違う思いが交錯し、端的な理由を喪失し、鋭利な思いを携え、陰鬱な衝動や、こじれる思いに長ける瞬間がまばゆく千切れ、有する気持ちも、どことなく浮遊し、表現を喪失し、今に豹変していく刹那に被さる思いが、次から次にと交差し、惨憺とした思いを飛び越え、暗澹としたものに激情を伝え、帰り道もなくなり、ただ達する間にふれあう記憶を追いかけ、倦怠感を攪拌し、重なる理由に閉じるものがこじれ、懐疑的な恋人たちが、介する間に消費するものが思いを踏みにじり、憤懣を重ね、疑似的なものを放ち、簡単なものに還元される間から、愛は失われ、ないがしろにした瞬間の主体性にもだえ、用いられる言葉にアンニュイなものを重ね、もだえる意識は、損なう影を踏みしめ、あてがわれる不安に襲いかかられ、かかずらう瞬間に厭うだけの思いは、打開すべき現在に懸隔を生み出し、ほとばしるものが、ほとんどの因果に交わり、始まるものも、今にねじ曲がり、惰性なものへと偏執していく意識が拘泥する主観から多声に奪われる主体は、粛清の闇へと消え去り、些細な出来事をデータ化するだけに惰性な意識を買い取るだけの連動から、連立していく惰性な出来事に屠られ、空疎な出来事へと巻き込まれ、邁進する意識は、豊かなものを報じ、短絡的な動機に引きずられていく意識が打算するものを嗅ぎつけるだけの獣として、支配的なものに追いやられ、位階や秩序を用い、知性も無く、ただ与えられるものにあらがうことだけが、正しいことのように示される間に独善的なものが迫り、狭い価値に追いやられ、成し遂げる意味すら不潔に終わるような今にさかのぼる理由から過去へと追いやられる欺瞞へと転換していく意識が狭い価値にカタストロフを生み出し、誘引される要理に安易なものを折り重ね、定理に束縛され、理由を喪失し、損なわれるものとして、意味に飲み込まれる間に捕食されるだけの餌として、動機をむさぼり、応じる答えに占領されていく意識が経世をもくろみ、目的を損ない続ける暴力的な意識に愚鈍なものを重ね、代わり映えしない毎日に代償を求め、怠惰な記憶を露見するだけに兌換される価値とは、妨げる意味に用いられる原理をすなどるだけに理由を捕縛し、均等さを謳う限りにゲリラ化する位置が攻撃的に攻め入る偶像的な現在に紛争が行われ、粗暴な連中が慟哭を誘い、端的な支配へと急ぐ限りに権力的な支配はすさまじい勢いで今を仕切り、浸透する意識に与えられる影響は、本能的な攻撃性へと進化を急げと告げるだけに償いを謳うペシミストや、ルサンチマンが用いるニヒリズムにより、進行する意識的な終末論から、道理は陸地へと引き上げられ、深海で蓄えた思想をねじ曲げ、レジスタンスへと変わるころに類推されるものも、比較されるだけに排される間の偶感から、一定のリズムを引き出し、自らのひずみをかき消し、軽薄な理論を飛び越え、自らのとぼしい理論を飛び終え、応じる答えに点滅する意識的な快楽中枢が答えを求め、快楽的なボタンを押しに来る以前に、用いられる答えに反するように、不羈な意識で形式的なものを察知し、超越し続ける先々で花開くものの美しさだけに惰性なものを飛び越え、興じる未来へと奮闘し、はびこる悪意を超越し、円環へとめぐる永遠回帰的な豪壮へと寂れる意識が厳寒へと妨げられることに拘泥する先々で怠惰なものを折り重ね、快適な意識を求め、陶然していく意識が義務的なものを屠り、自らの意識だけで去りゆく意識から飛び立ち、放たれる一瞬に懸隔すら消え去り、些細なものとは、ここで交わるだけに始まり、記憶の奥底で漉され、腰掛ける位置から傍観する意識が謝絶しながらも、受け入れる形に舞い込む位置に反し、放たれる意識は、どこに居ても、その厭わしさを感じずに、寛容な世界へと惜別していく限りに陰る位置から、淫蕩な意識は、世界性を求め、さえずる記憶を旋回し、自らの戦火へと閉じていく思いが踏破すべき世界とは、個人的な超越を求めるだけの世界であり、世界として認識し、周囲をまたぐ世界などは、世界とは呼ばず、自らが世界として認識し続ける限りに与えられる影響にも世界性などは無く、ただ与えられる事柄に応じるだけの世界などは、今に関係性を用いずに、不当なものを折り重ね、すなどるだけの連中が斂葬しよう、ともくろむ先々で黒くひずむ限界点に結ばれる差異から、観点を奪う理由に動機を求める意識の反復が織り成す儀式的な通り道を打ち壊すような者であるべく、自らの鉄槌を叩き鍛える。