昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

野ざらしの感動

寸胴な雲ひとつつかみ、
解ける感情に
こぼれ落ちる雨粒の官能的に
はじける瞬間の時系列や、
縫合されるほどに、
魯鈍で鈍磨な感情を補足するだけの
季節的な手間を含んだ、
過激な修羅を孤独に乗り越える
君の背中や、
覆う影の濃淡などをながめ、
ああ、季節も終わり、
奇跡も起こらずに崩壊し、
解放されぬままに不自由だからこそ、
感じる事の横柄さもすり減り、
純粋なものへと帰宅するのですね。