昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

幼稚な企み


 隣で沈む夕暮れは、そっと悲観した彼女たちの憂鬱をつつみこみ、混濁する意識に翅をもたらすような事象から数理的なものがとりのぞかれ、リリカルな心情は、神格化されるだけの深夜を通り抜け、短絡的にかがやき続けるだけの惰性な太陽が用いる性差や、諦観などを放棄し、あらゆる原生がうながす厭世観や、別れにひずむ優美な瞬間への欠落から、悟性は、生命を切り裂き、期待感を孕んだランダムな世界に段々と迫る幼稚なたくらみや、その枠内で降り注ぐ隕石や、幽遠に複製されるだけの倦怠感に帰り着く意思が、その場で乖離をうながし、理解する以前に、ここで介するものなどは、何の理解にもいたらずに、いたらぬままの自分を扇ぐほどに、戦列へとならび、退廃的な互換を続け、対峙すべき自分との懸隔を生み出しては、物事などは、ここで統合されることだけをめざし、酩酊しては、蔑む記号から、陥落するだけの余韻を持ちだし、自らを騙すことに長けていくのだ、と性悪説を唱えるだけの真偽にもとづく悟性などは、迎合されるだけの時間にもとづき、自らとの距離を埋めるための理想をうながし、寛容さを施す以前に、ここでの理由により、濾過されるだけの瞬間に配慮すらできずに、そこで蓄積される権威的な苦悩をもたらすだけの名ばかりの権利が持ち出すあいまいな力に反するほどに、ここで関するべきものも見失い、何かをないがしろにし続けるほどに、補填される苦しみとは、そこでの空疎さを加速させ、汚染される感覚は、激情へと住処を求め、自らを革命的な理想に投下するほどに、自らを見失うことに取り残される原始的な自分を敗残させるだけのいたるような幻想を愛し、自らを滅ぼすための罪を捏造する。現時点に迫る策略にひずむ自傷的な面影が、関与する間に十全とした母や父を捏造しながら、熱暴走する思いは、そこでの描写をたぎらせ、大義をしのばせる要因は、結末にしびれながら、思考停止にいたり、陰鬱な焦土を徘徊し、散漫な儀式におぼれ、形式的なものを用いるほどに、自らに補填される意味は、その場での悲観を続け、システム的な役割へと補完されるための対比から、怠慢な意識に現行は、屈辱などをためこみ、そこでなじられ、暗示され続ける意識は、異物感をかかえながら、自らに連動していく誤りを守るための闘争を続け、体制がおちいる矛盾した自己との対立から、大概に迫るセンチメンタルなものの偽装を作成するだけのウイルスを用い、自らを統制するための顛末から、退嬰的なものを跋扈させ、荒涼たるものに引き込むだけの悲愁がアイロニーをかかえ、緩慢な意識を儀式的に昇華させるための祈りが加速し、この命とは、用意されたものだけに作用され、査定されるだけの現時点に横溢していく苦しみを処理しきれずに、自らを等閑へといたらせ、応じるほどに、この領域には、容易なものにより、欠如を生み出し、そこで結実していくものも、ほとんどの理由に千切れ、知性を用いずに、ただ、うながされるほどにうやむやになっていく思いは、内面的な内戦を生み出し、何かから踏み出すこともできずに、運命へとおぼれ、横暴な支配から、最たる意味を綻ばせるだけの諦観や、そこで締結していくものが踏みにじる欠乏から、簡素な破壊をうながすだけの退廃的で、不安定な者が参画するものに引き込まれ、自らを喪失していくことに応じることだけが、生きてるかのように仕向けられる現在に演じるべき自分を措置するというあいまいな結合を施すだけの幼稚な理論がうながす合致しない今を超越すべく、越権し続ける先に経過するものなどは、そこでの契約や、規律を汚す者を許せずに、自らの罪をないがしろにし、誰かに罰を与えるための罪をこしらえ、恒常的な痛みにいざなうことだけに目的を見出し、見つけるべき敵意から、敵愾心を燃やすほどに、すべてを的として認識するだけの十全とした正義にたたき起こされた者は、自らの罪をないがしろにし、誰かを裁くことだけに権限を移し、自らが求める正義へと偏り続けるほどに、自らを悪に転化させ、そこで溜め込む悪意に侵略され、差異性や、再生をうながすほどに、再現されるべき自分を恨むだけの内面性に反する意識は、他者に怒りをぶつけ、自らの認識の誤りを正すために、誰かの過ちをとがめることだけが、自らを正しい者として認識するための大義を謳いながら、自らを誤認し続けるほどに、何かを受け入れることだけに専念し、自らに反することを知らずに、ただ、現れる怒りに左右され、そこで苦しみ続ける意識は、苦しみを昇華させるための祈りだけを続け、退廃的な自分が及ぼす退嬰的なものに放たれずに、そこではびこる意識は、配備されるままのものを愛するほどに、誤りを正せずに、次なる過ちへと自らを運び出す。出来合のものを信じるほどに、幼稚な理想は、理性をそこない、そこかしこでもたらされる闘争へと自らを対立させ、幼稚な善悪は、そこで懸隔を用い、境界線を引きながら、卑近な者がうながす絶対的な理想により、全体主義におちいり、自らが衆愚の一員と化すことをよろこびに変換させるだけの普遍性に恐怖を感じずに、何かから孤立することだけを恐れ、自らを誤りに引き込む。