昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

回収


 ぼーっとする結末に枢要なものすらなく、もの悲しく迫るものに住まいすらなく、数理で騙られるだけの現実などに冷めた風や、悠揚な真実に乗っかるビートが断続し、ここで継続されるものなどは、心音すら持たず、鉄と鉄が摩擦し、確かめるような愛などは、愛ではなく、たしなむだけに至らせるような愛などは、今に悲観する者や、関するほどに邪推する者などが論理を継続し、ここでの行いだけが、愛へと導くのです的な話しを横溢させ、簡単に処理される現在に比率を与え、空疎な建前が延々と演繹する先々で対比されるだけに至るような正否から、加算されるほどにここでの苦しみを横溢させるだけに至るし、やがてあがない背反することもできずに、簡単に処理されるだけに完結していく物語や、そこで語られるものすべては、運命論に引き裂かれ、悲喜交々としたモコモコの服を着込んで、消失する瞬間に絶えかねずに、体系化されるほどに、盲信するだけの者として、あれが私か、と乖離していく自己に避難する場所ばかりを求め、悶絶する先々で絶望を全容に拡散し、攪拌されるニューロンが想定されるものを破壊し、モノアミンや、妄想狂たちが語る史実により、事実とはねじ曲げられ、ニュートリノが身体をすり抜け、空間と互換されるための存在を不確かな模様として認識する模倣するための動植物に補完されるための保護色や、補正されるほどに真実とは、実体を失い、喪失感に絶えかねずに相似するものを恨み出し、出し抜ける者の足を引っ張るためにひっぱたくような折檻から、生命的な語形がうながす名前だけの存在たる影として、何かを阻むための人間の形をした、人間である限りに名付けられた悲しみに絶えかねずに、何かを恨むほどに、奪い合う君が関与するものすべてが枢要さを損ない、事実すらも捏造し、権力闘争から、統合されるほどに正常さなどは、作られたものに変わるし、そこで絵空事を語り、自らを乖離させるだけに至らせるような理解を謳うだけの転換から、観点を疎外させるための非合法の理から、恒常的な苦しみを敷衍させ、普遍的な形状を保つために処刑される身体に交換されるための充実感に従属するほどに、この苦しみとは外から充てられているようで、与えているのが自分であることに気付かずに、ここで延々と相似していく者を憎悪し続けるほどに、自らを苦しみの虜に変える。利己的な象徴を崇める者どもの卑屈な精神を立証するために共鳴する最後の子供たちの毒々しい思惟から、思想とはゆがんだ歴史を形成し、権限を用いるほどに、原形も持たずに、軽減されない痛みを加速させ、自らのスピード感に絶えかねずに体系的な思想とは、相違し続け、豪雨に濡れ、雨後に引きずる悲観的な身体に負荷を与え、絶え間ない恨みを継承することだけが、自らを正義として加工し、加速していく意識は、陰鬱な唱道から、すべてを焦土に変えるべきだ、と自らの恨みを他者にまでぶつけるようなペシミズムに犯され、擬人化する物を愛しているようなゆがんだ性質をかかえ、犠牲を生み出すことだけを定理に定義とされるものなどは、ただ単にやかましく、今を退屈に変えるための偽装を絶えず生み、今に売買を続け、つたない意識は、淫靡な結末こそが、今を正常に保つ秘訣なのだ、と惰性に受け取る快楽とは、何かに受け答えするための機械として、済世を謳うほどに、制裁を加え、用いられる権力により、健気に従うことだけが、ここでの生き方を形作るのだ、という幻想から放たれ、絶えず現れる保身から、補足されるものに苦しめられるためにためらいを生み続けるものに踏み台にされ、惰性に生産され、性差を生み出し、今を滅ぼすような狎昵から、故実を引きずるほどに卑近なものを今に形成し、権限を用いるだけの形に収容されるほどに非道なものを生み出す仕組みから、刺激を欲しがる人民は、かいがいしく謳われるものに屠られるために縫合される現在に懸隔を生み出し、感覚を奪うための闘争から、倒錯し続ける精神が錯雑とし、今に背くほどに生まれる保身から、方針をゆがませ、誘導されるだけの精神が敬神に至る。神の気配すらなくなり、機械的な勝利から、真実は帰巣すべき場所を失い、過去などは、ここでの真実性を失い、実証されることもなく、そこで過ぎたものなどは、何の形も持たず、ただ思い返すほどに今に枷を嵌め、世界性を奪い、誠実さもなく、ただ今を奪うために覆う過去に横溢していく苦しみに支配されるだけの意味が熱情を繰り返し、事実をゆがませるための世界を絶えず生み出し、大切なものすら喪失し、そこで組み込まれる恨み辛みや、憎しみを絶えず迎合していくだけの形あるものすべてを憎悪するために増幅していく思いが複製され、過去に追従し、今を忠実に模倣するための儀式だけが、延々と今を引きずる。