昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

超越と摩擦

ニヒリズムではなく、
ただなにも求めることもなく、
タダ同然のいのちを
ひきかえに、
なにかについやし、
かきかえられ、
健気に潰えるよりも、
はつらつと死を超克し、
あらゆる論理から逸脱する。


超え出るというよりも、
乗り越えるというよりも、
乗り換えては、とまらずに、
なにかに追従するよりも、
よりよい価値を謳い、
自由ということばで、
だれかを拘束するよりも、
なにも知り得ぬままに、
得体の知れないふんいきに
鎮座する、慟哭の物欲が、
カタルシスを謳い、
いびつな権力をつかいながら、
操作されることを、
よろこぶ鈍感で、
貪婪な者として生きるよりも、
いつも飢えていて、
渇いたままに、
凍てつく孤独をだきよせ、
未熟なままに重ねる時折や、
猶予を与え、
対価を用い、
ひきいる意味により、
悲観するほどに、
禍々しい思いを加速させ、
意味に枷を嵌め、
世界をがんじがらめにして、
かんじられなくなった
こころをひきずり、
品位などを求めるほどに、
補填される罪を撃ち込むための
ためらいを不規則にうみだすような、
凡庸な母のヘゲモニーや、
復讐を拡散し、
意識的な儀式で磔にされ、
意思すらもそこなうような、
余韻にインタラクティブ
措置される意識的な汚穢をすなどり、
リリカルに歌い上げ、
かろやかに逃げ惑う。