昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

警世

精神的な血がながれると、
泣く君のそばで、
無くなるものすらなく、
すべては木偶の坊で、
ぬけがらなんですよと、
やさしくも強く
語りかけるあたりから
あふるる温もりや、
気だるい風に混ざる
香水の匂いが、
高次なものを引き出し、
悲観するよりも、
完成をのぞむよりも、
くよくよするよりも、
すり寄る過程に
形骸化していく所以や、
悠遠に重なる
整合性を謳う時折に
織り込まれる瞬間に
悩ましくもだえる
芸術的なかさばりから、
達観していく思いは、
いくらでも思い出を
ふみにじり、
強靭な意志で、
狂気的な日常を飛び越える。