昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

刷新される日々

誰かの道具みたいに生きるなんてしたくもないし、俺は偶像は愛せないし、誰かに従うなんてできるわけもないし、断続する愛ってやつは、いつもひとりよがりで、退屈な夜を吸収し、ぶくぶくと太りやがるし、ふざけたことばかりを吐き出すエゴは、なにかを迎合することでしか、自分を証明できないらしく、くたびれた春は、たよりない奇跡に織り込まれる苦痛を、丹念に織り続けるし、伝わらない思いは、ずっと一方通行で、あてのない意味を模索しては、愛に似たような苦痛を愛するらしく、なにかにすがるような生き方なんてクソだし、そんな空想をいだいて、傲慢さで蓄えられた豊かさを突きつける連帯感は、暴力を絶えず生み出すだけだし、未来は見えにくくても、ここにあるものは確かだし、ありあまるものを用いては、誰かを傷つけるのはあんまりだし、出し抜くとかも嫌いで、吐血しても尚、描く普通とは、いちばんの悪夢であると、この命はどうも、いつか尽きるらしく、らしさなんてどうでもよいから、書きたいものを、書き続けたことに、賞賛もいらなくて、その過程すらもどうでもよくて、出来上がったものなど、なんの意味もなくて、出来たものに意味などはなくて、ただそこにあるものを愛したくても、あまりある愛は、自らを傷つけるのかと、加担するだけの罪とダンスする君に別れも告げず、そっぽ向いて、誰かといるという普通は、こんなにも困難を生み出すのかと、なにかを踏み台にしてまで語る狂気とは、普通とされているものなのに、それにも気づかずに、気づいていても、気づかぬフリをしてすごす日々とは、あまりにも残酷なのに、それをあたかも普通のように受け取るだけの、受動的な生き方なんて、生きているとは言えず、生かされているどと、自分を納得させるなんてことは誤りで、惰性で汲み取る言葉なんてものは、汚物にしかすぎず、そのようなものを受け取るだけの集団的な快楽は、なにかに隷属し、同一化することでしか、自らを安心できないでいるような生き方を示すための教育なんて、クソすぎて、なんにも言いたくないから、誰もいなくても、高らかに笑い、退廃的なムードを一蹴する。