昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

孤独な国

うかれた果物たち
季節が投函され
世界はダイヤモンドのように
きらめいて
いそがしい鼻歌や
傘をすて
ずぶ濡れのあの子にキスを送り
私を殺めて
出て行ったクリスマスは
人知れず山中で
遺体となって見つかり
トナカイはひまわりになって
鈍臭く夏を表現して
凍てつく心も
春になったら
からからに乾いて
叶わぬ祈りを続けて
夏はトナカイにあげて
秋は誰かのものになって
冬だけは私と君のものだよって
最寄駅もない朝に
簡単に永遠を誓うから
誰もが不幸せなままなんだよ。