昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

観衆たち

運命なんて気にも留めずに、ずっと続く今を堪能して、過去になんか振り回されんと、どうなるか分からんことで、くよくよするよりも、空腹を癒しながら、どこに行くわけでもなく、言い訳なんかしないで、いつまでもこのままで、こだわりなんか捨てて、すばらしいことも、そんなあらへんから、あらゆる変化を楽しんで、たちまちに現れるごっつい退屈や、経過するほどに体系化したり、支配的で権威的なものをたずさえて、自らにタクトを振って、くたばるかもしらんから、知らん顔したり、知った口をきいたりしながら、史観なんて関係あらへんし、保守的な理想は、利口なほどに己を潰すし、拙劣な私が、猥雑な座標で、軸を破壊して、なむあみだぶつ言うて、道草食って、屈託無く笑う連中や、くたびれた奴らがやつれてくシーンなどに感情移入するんは、同情的なものであるし、その痛みと同化するほどに、自らの内に同居する悪と同期を終えて、アップデートされた心は、こだわりなくすべてを破壊するでしょうって、御用学者がカタルシスをうながす、やかましい画面では、やましい事ばかりが、言葉狩りをほどこして、社会主義的な監視下に置かれた、オカルトチックな憂鬱を孕むネットワークの中で肥大化する過信が、人々に優劣を作り上げて、あらゆる原理に阻害させるから、乾いた痛みを抱えた、無機質なやましさが示唆する原理なんかに引きずられて、移行していく思いは、どこにも行き着かず、歪んだ思想を持って、もたらされるもんのすべてを容赦なく破壊するんかと、私はもつれる夕餉をながめ、偶然と偶像の狭間で、蝶のように揺れる。