昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

嫌いな夜空

美しいだろ?この世界も、見ようによっては、素敵に変わるものだねと、君は菓子パン食べながら、祈ることを捨て、帰っては来ない答えをランダムに消費しながら、たしなむ思いは、たぶんあいまいで、簡単なことすら、むずかしくする辺りで、実体すらもなくなり、苦い面影や、わずらわしい恋の終わりに補完されるものに抑圧されながら、悲観的に関するあいだに、あいまいさは、どんどん深まり、ズルズルと、その痛みに引き込まれ、意識はひきこもり、痛みのふきだまりで、帰らない人を待つ苦しみに耐えるだけではいけないのを、知ったふりして、なにかを忘れるために、次から次に食べては、きりがない欲に吸い込まれ、ふわふわした感覚で、人が多いだけの街をのらりくらりとさまよい、暗い夜が嫌いだからって、ギラギラしたところで踊ったとしても、その心の中の闇に引き込まれ、終わらない苦しみを繰り返し堪能するために、能動的であろうとすればするほどにすり減り、悲観的に見つめる空は汚い形だなと、退屈を飲み込んでは、終わらない空腹や、空席を埋めるための恋は、ためらいを生み、あるいは戸惑いを生みながら、長いだけの夜は、かけがえのないものを知らないから、依然として苦しみを吐瀉し、現れる苦しみを反復させては、返ってくる痛みを待ち受け、遊びまわるほどに、むなしさが敷衍する。健全さを盾にする街にすり寄る恐怖がせまり、にくしみを増加させる獣どもが徘徊する深夜、破壊的なメロディーに拝復する一途な思いも、数々の言葉にだまされ、今を一巡し、現れる純真さを否定して、自らの苦しみにまたもどる。