昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

その全て

愛とは分かり得ぬものであり、分かり合うなどは、到底無理な異物である、と退廃的な互換を続ける彼女が虐げられる先々で、健気に位置付けられた場所に居続けるほどに、自らから乖離して、自らの深淵に触れ、その深淵で侵食してくる外からの情報に心奪われる。君との健気な距離から生まれた愛のようなものが敷衍して、恒久的につのる想いが確かなものを形成し、そこでの面影が暗い影や位置的なものを孕む以前に、そこに有ったようなものが合わさり、あいまいな今を正すような感覚に現れる余韻なんかが互換するものなんかが加算され、貸し借りなんかを終えて、ただ愛することだけに専念し、捻出され続ける愛が苛むことなく、慎む辺りから、確かなこととは、ここで時間をただ重ねることではなく、ここでたそがれるうたかたに入り込む夕暮れを包む不吉な夜に縫い付けられた今が、何か神のようなものを捨て、君であることを喜ぶような辺りから、確かさなどは枷に変わり、世界を打ち砕きながら、名付けられたからこそ、そこに居るわけではなく、名付けられる以前から、そこには君が存在していて、徒らに消費していただけの日々に厭わぬ思いが昇華を続けて、連綿たる想いを形成し、そこで煩わしく現れる不潔な観念やらを超越しては、延々と語り継がれる想いが追憶に孕む今朝を愛して止まず、そこには価値などという曖昧至極なものに膠着せずに、ただ境目を用いて、物語を硬直させるだけに至らせるような正義が孕む犠牲的なものに制限されずに、些細な出来事がデータ化され、そこで再現されるものなどなうとましくかさばるだけに至らせるための正義ならば、そんな正義は制限を生み、抑圧させるために孕んだ規律により、自らを懶惰なものに変えるための正義であるなら、そんな正義は捨て去るべき、だ。