昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

夜明けに和む

鼻から同胞が生まれ、濫觴した神話なんかを裏切り、冷めた季節がかりそめの自由を用いて、誰かを裁くために見繕う罪が君に絡まる。かかわるほどに私たちは強靭になるどころか、スカスカになり、受け取る情報を常用し、偏りを示す辺りには、自分だけが正しい、という過ちから逃げ出せずに脱線し、全体主義的なものや、社会主義的なひずみに落ち込み、自らの意思で踊ることを辞めて、踊らされていることに気付いていながら、傷つけ合う日々の中での対立を続け、つたない一生を通過していく一瞬の出来事のカーストなんかに捕まり、なんでもないものを、なにかすごいもののように感じ、崇めたりしながら、自分に自信が無いから、と自分自身を喪失し、同一化することで得られる安心感を求めては、ネットワークをさまよいタップするスマホの画面をうごめく誰かも分からず、そこに存在しているかも分からぬようなものに同調し、同意を得られることにより得られる安心感が与える快楽の虜になり、承認欲求に震える彼や彼女たちのリソースを混沌に陥らせるために扇動と洗脳を続けるシステマチックな者たちが生み出した怠惰なまどろみに消える国家という存在すらあやふやなケダモノを飛び越え、思想という便利なだけのツールに占領され、先制的な理想が主義をチグハグにし、意識を駆逐するあたりには、もうなにも生えないほどに焼け尽くされ、焼け野原が孕む確かな嗜みにより陽動される日々のいびつな別れ目が跳ね回り、理性すらもなく、すがることなく暴れ回った暁には、あらゆる悲劇を量産し、自らのつたない意思を水増しし、自らに課した罪の中での働きなんかにより、今に苦しむことだけを求める。