昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

理不尽

支配している馬鹿な連中を引き摺り下ろしても、所詮は力を欲しがる奴が次々と支配を続けるだけではあるが、当たり前のものを当たり前のように愛することもできないでいる日々からの革命を目指して、空っぽな自由や理想に利用されないように、たとえば私が書いたものにすら君が騙されないように、私が思い描くものは私のものであるし、君が思い描くものは、君のものであるという線引きすらしないで、共同体を謳うような輩は信用ならないし、君は君を信用し続けるべきである。見た目だけが綺麗な国で差別的に見繕うもの、ことごとくは、何かに見合うか、見合わぬかでしか判断できないような貧賤な輩が打ち出した答えだけがまかり通るような未来での酸欠、欠乏する意思が云々と叫んでも、誰かは誰かを従え、屈従させるために嘯くばかり、と狼狽える君のエゴ、号哭に震える木々の末路と、数多のアイロニー、浸食してくる罪の甘さ、迎撃された意志の残骸がころがる隙間、色彩が艶やかに散る理念の墓場、理想郷とは、何も迎合せずに、考えないことを、考えない先で、還元されることもない静謐さに宿るのだ、と語る私の際限ない欲、外用の思いに比するものにより、混濁していく脳内、身代わりになってバラバラになった人形、軋む理論がことごとくを飲み込んで、自らの崩壊を避けていく隙間にも、時代は変わらずに続いていくだけであるし、はじまりも終わりも、同じ穴の狢にのだ、と野晒しになった記憶が寂しそうにうずくまり、固まる隙間に嵌まり込む未来の君が、機械的な力学に挟み込まれて、抜け出せなくなっているし、泣き言ばかりで退屈だし、体系化されたものの中でしか働きを加えられないような連中が示唆する動機により、気配を攪拌し、度重なる罪の中で応用されるものが問答を続け、つたない動機が正気を保てずに、多様性なんかを謳い、かび臭い原理を放ちながら、収容される思いが、横暴な真理が強要する答えに妨げはれないようにする。