昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

青春の顔

軽薄な詩により育つ文学と革命、落伍者たちが降らす薬理作用や、利便性を司る電車の中の吊革、過激な理想が食い込んだ現代アートのような彼女、貪婪な粒子を吸い込んで、混濁した意識は魂胆を損ない、行いの中で怯えることしかできない君の末路や、瞬く間に復元され、複製され利用されるだけの季節の尺度、夜に逃げられてしまい、もう二度と会えない、と語る彼女が住まうパノプティコン、死んだ自律神経を集めて再生しようと目論む彼女の母親、涅槃までズッポリと嵌まり込んでしまった足にまとわりつく蓮や、何になりたいかもわからないような君たちの真理に基づくエゴが交差し、意思すら倒錯する間に、しあわせとは、誰かを傷つけるだけの道具や偶像に変わり、偶然でしか愛せないような身体から乖離して、理解なんかを超越したあたりから臨界爆発して、放射線を撒き散らすあたりから倫理観なんかは死滅したのだよ、と促す歪んだ理想が掃除する日々なんかに翳りばかりが現れ、眼前に現れる苦悩や、数多の苦痛なんかを超越し、自らの判断だけで、知らず知らずのうちにこんな所にまでたどり着いたのか、と加算されるだけの幼稚で容易な真実にもつれるだけの日々が厭わしく、煩わしい意思を虐げる互いの位置から意味は襤褸に変わり、関わるほどに傷つけることしかできないような今から細分化し、分裂していく先々で新たな意味を形成し、人類的なものから釈放され、もたらされた罪なんかに誘われないで、ないがしろにされた意味を掻い摘みながら、みずみずしい朝を吸い上げ、立派な花を咲かせるために搾取することもなく、枯淡になびく永劫が、あたかもそこで引き伸ばされている間に、愛は復元され、互いの愛を保つために、そこでの愛を敷衍させ、新たな愛を用い、さらなる意味を引き出すためだけに、この命と和解し、どんなことがあろうとも、愛したいという希望だけで、私たちは生きたり生かされたりするという枷を自らの手で引き千切り、誰の言うことも聞かないように、誰かの企みに騙されないように、誰かの目的に乗らないように、と。