昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

所詮は愛の奴隷

試験管の中で踊る彼女たちの虚空、便宜的なもの吐き出す猿たちの思春期、あらゆる制限を持ち込んだ揺り籠、たゆたう月日にもたらされる苦しみの儚さに夢うつつな私のアイロニーのぬかるみに嵌る私自身の衝動性により反転する世界のコード、イグアナたちがもたつく木の上での世界線を書き換え、課せられた罪などを取り払い、現れる理由には離反を繰り返し、加算される原理がゲリラ化し、独占される意味の中でカタルシスを求める企業的な人々の瑕疵、石楠花を摘む指先に溜まる真理がこぼれ、ガーゼシャツで踊るパンクスたちの目の輝きや、星が落ちて生命が誕生したように、何事も堕ちることにより、より光り輝くものがあるのだよ、とヘイトを溜め込んだ赤い目したケモノたちが泳ぐ血の池、あらゆる偏執にむしばまれた空間で磔にされた神の災いにより、ウイルスが蔓延しているとか、と何かや誰かに責任転嫁し、その罪を解消してやろうなどというやり方を示し続けた正解や正義を乗り越え、分け隔てるや、分け与えるなど、と強制的に話す連中の終末論や革命なんかに耳を傾けずに、君は気ままに君であることを謳歌し、私は私であることを喜び叫ぶだろうし、花は咲き誇るし、勝手に散るし、いつもそこに居るようで、誰もそこには居ないし、労ることも忘れ、痛めつけるばかりであるし、良いところを見つけられずに、気付けば睨みつけ憎んでばかりいる。デタラメなデータを寄せ集め、世界を形成しているのであるし、あらゆる正解とは、物事を決めつけ、判断を鈍らせ麻痺させるために言いくるめるだけの答えに支配され、真実を見失ってばかりいる。