昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

意識の根幹

電脳世界の中で蠢く毛虫、ケミカルな秘密警察たちが彷徨う原理的な家庭、軽薄な論理を駆逐するために得る知識を屠るための哲学書を読み漁り、紀元前から迫るゼリー状のアプリオリな者どもの祝福に耐え、モラルが堅持する憎しみにより生み出された国民たちが謳う普遍性により、政治とは腐るのだ、と妥当な余韻から生まれるチグハグな論理が不吉な記号から、季節的な汚穢を定期的に受け取るポストたる私のコンジローマ、迎合される罪により太る監獄と正義、犠牲にされた人々の定めから、最たる意味を駆逐して、チクチクしたうねる胸の宇宙から現れるセリーにより分裂していく意識的な革命と虚像、痕跡すらも不衛生なものである、と促すアルトサックスの男、川沿いで眠る猫とレクイエムと家族団欒の嘘、鬱積する気持ちをノアの方舟に乗せ、くたびれた宇宙に旅立つためのシンドロームに蝕まれた連帯感から解き放たれ、蔓延る悪意が現時点を飲み込んで行き、逸脱する世界との別れを告げ、そつない動機に寄りかかるための和平、現前に積み上げられていく存在の不確かさに狂気を孕んでは、はびこる悪を着込んだ人類の轍、吐き気を催す創造的な秩序、時間論から解き放たれて、短絡的な妄想により不吉な予感を打ち立てるようなオーケストラに参加して、分裂していく余韻や余波、悔悟と誤解の合間で敗残していく喜び、誰もが退屈でくだらない日々を、あたかもきらびやかに生きているかのように演じているのを感じるのも、見るのにも飽き飽きしているから、腹の底から現れる複雑な理念をストローで吸い込み、期待感を抱えた気配を起床させ、朝を抱きしめるのだ。