昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

逍遥する硬貨

瑣末な俳人が躍る死者の大地、アイドル化した連中がカスタムした世界の端、愛により野ざらしにされた君の流動性や、捕食者たちが仕る被害者意識の思考回路、諦めて眠る君の風邪、いくつもの恋の残虐性が絡まり、まるで戦争みたいだ、と歌う枷、乱立する数字を舞う鳥と、取り止めのない日常の毒素、あらゆる弊害と貨幣、和平すらもできない馬鹿者どもの至福、磔にされたのは、誰のため?とキリストもカタルシスに至る原野、理不尽なのが社会だの、とうつつを抜かすボンクラの阿呆、濫觴したものなどは、矮小で幼稚なものだ、とうねる怒り、数多の機械的なロマンスを駆逐する怪獣の気分で踏み潰すビルの山、ないがしろにされた昆虫たちの仕返しを受けるべきだ、と騙る君の口角にたまる泡、その侮蔑した帰路に現れた蜃気楼こそが、帰るべき場所だ、と促すレゲエのグルーヴ、分裂した私情が学校を破壊して、みんなは自分の考えに帰るべきなのだよ、と諭す日々、朦朧とした意識を泳ぐ魚、質感もわからなくなり、その場で塞ぎ込む子供たちの周りを回る理論武装の大人、たじろぐ主観がタグ付けされ、誰かに検索されるまで待つ少女、呼応するほどに孤独は艶を増し、一切から解き放たれるまで、離反やねつ造を繰り返して、熱暴走する頭の中では、何度も仇討ちが繰り返され、過信や進化論や、浪費的な彼女や、カスタムされたダミ声の番犬や、修羅や実像や償いなどに取り囲まれた欺瞞ばかりの部屋、不満足を謳う鬱鬱とした肖像画の中に住まう人々の構造的な汚穢、口約束により屈折して、喪失感によりユダと化した君の焦燥感に関与する官僚的なものの終わり。たちまちに現れる季節的な大脳を取り除き、電子的な悔悟を溜め込む動機の廃墟に住まう動機の慟哭により目覚めた悪魔たちのメタファーが降り注ぐ。