昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

競争

長い孤独も、またねで誤魔化しては、過ぎ去った若かりし頃を睨みつける冴えない現在を弄る君の手、永遠や世界や限界の最中を泳ぎ、白昼夢に捕まり、絶え間ない記憶を愛撫する休日、すり替えられた運命や、点滅する青信号、堕落した今もフラットで、出鱈目な季節も、くたびれたシャツに覆われ、何もかもが、見えにくくなっている間に引き戻されてしまった彼女の後ろ姿、誰もが、誰かを憎んでしまう隙間に、しどろもどろになった休日、アルファベットの階段や、虐げられた午後、枯渇した燃料や、擬態化する鳥や虫たち、花束の中で錯乱する理想や、凶暴なアイコンが襲いかかり凝固する結末や、転載されるだけの理由が流動し、動機を孕み、絶え間ない理由を孕むだけの、出来合いの今をデータ化された伴侶が暴れ回り、動機を持たぬ花が儚く散り、複製されるだけの制限の中で、自らの過ちにすら気付かずに、ニセモノの達成感を追い求め、酩酊するだけの堕落した私たちの教養なんてものを、鮨詰めにして、関与するほどに、猿のようになってしまうんだと、御用学者たちが嘯き、プロパガンダに騙されるだけの人々の幼稚さや、欲望を加速させるだけの、仮想空間の中で、寂寞を生み出すだけの、誤りばかりの日々や、安住の地を求め、彷徨い続ける泡沫、裏切りや憎しみばかりの収容所で、つきはぎの自由を追い求め、惰性で引き延ばした命が、たちまちに現れる予感が溶け合い、熱情する余韻が、新たな恋を孕み、羽交い締めにされる予感が爆ぜ、すべては、戻るべきところに戻り、テリトリーなんかを謳う種目や種別を飛び越え、応用するものの、ことごとくが、絶え間ない争いを生み出し、戦争により儲かるような仕組みから、垂れ流れる毒素や、尊くなったり、遠くなったり、足りなかったものを、補うための闘争や倒錯の間から生まれた論理を拾い集め、一冊の本にするまでの軌跡。f:id:jibmfmm:20240510015656j:image