昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

矯正

ころがる死骸や、惑星の破片、偏執と変節の合間に備わる機械的な風、抑止力や、よくある風景のチアノーゼ、星の汗を撫でる凄艶な女性の指、寛容な今朝に相槌を打ち続ける海鳥、強風に巻き込まれ、位置的な何かに苦しむ君の虚勢、はびこるジレンマが、今を拘束して、鮮明なものすら、見え難くさせるような世界の中に溜まる欺瞞や不満足や斡旋、果たすべき意味や、犠牲になるだけの今、たちまちは、いびつな関係性により、今に孤立し、ことごとくに絡まる動機が、強要するものにより、恒常的な苦しみを孕み、泣き言ばかりが木霊し、今にも虐げられ、従える罪や、ほとばしる悪意により、悲しみを呼び覚ます間に、アイロニーや、浪費癖や、有する価値や、強請られるだけの日々や、数多ある過ち、井蛙な星を縫い付ける君の細い腕、テレパシーで会話する双子や、情報統制されずに、突き抜けていく意思や、ハウリングする狂気、複製される原理や、理想論的な君の固執、真理を超越した後に爆ぜた月、記憶喪失の弔いや、大容量の記憶装置を備えた海馬を泳ぎ回る魚座の詩人、大聖堂を貫く戦車の砲弾、プロセスを噛みちぎる野良犬や、能動的なハスラーたちが住み着くネオン街、吸血鬼たちが眠る地下室での手記を終えたドストエフスキーのモラル、観点は、恒久的な憎しみを超越した先に現れたまやかし、よこしまな感情に囚われないように、と、走り去る君。