昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

天使

抒情詩の中で走る汽車に乗り、幻想的な真理を告げる森を越え、ノスタルジーな花を摘む少女の青いリボンにより、麻痺した脳内で、加速する普遍性という悪魔と対峙し、大義名分を振り回す輩を排除して、ガブリエルと旅する途中、伝説的な悔悟を食べては、わずらわしい互換性の最中、誕生日を引き裂く龍の爪や、言葉の端々をかいつばむ理想論者や、逍遥し続ける先々で、フレキシブルな感情を高尚なものに変化させるために、恋焦がれてみたり、満ち足りないと、そそっかしく逃げ惑う道理や、かさばる動機や、悲しみの雨や、遮断される道、三日月に乗るウサギが抱えているノルマや、泡沫の自由や、数多の充足感、機械的な切れ端を食べる無様な夜の轍や、猥雑な記念日に座礁した船や、一部始終のカルマ、加算される動機に備わるレジスタンスや、革命前夜に迸る思いが隆起して、土星を旋回する衛星のような君、白濁の川で泳ぐ魚に乗り、ドラスティックな街に備わるエゴのようなものを昇華させ、絶え間ない欲の隙間から溢れる朝焼けの須要さ、細やかな幸せこそ、憎むべきなどと迫る退屈な理想や、記録上を彷徨う蠅や、猜疑心に苛まれ、全自動的な手記を続けるアニミズムに囚われた、シュルレアリストたち、簡単な公約を噛み砕く河馬の顎、混沌とした儀式を宥める道理や、教義を打ち砕くためのハンマーたる、分厚いだけの本や、痕跡をかき消すための箒を持って、屈折した定めを待っているばかりで、改ざんされるだけの日々を引っ掻き、タントラで踊り明かした青春や、伸縮性のある制度を越えて、徒労を繰り返しては、追憶をかいつまみながら、薙ぎ倒された幸せを再建して、さらなる幸せを、生み出すためだけに、生きながらえて来たの、だ。f:id:jibmfmm:20240826051612j:image