昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

夏の哲学

ときめき放たれる原野に加速する高い雲の位置や、陰鬱な衝動を拡散してしまい、かたづけられた衝動が夏の太陽に照らされ、詩的な意味を敷衍させ、深層に照らす義務感も瀕する感情に隠され、対抗する意識は長じる炎天下とセミのねぐらに帰る頃には、この夏も近づく限りの原理を突き放し、月が騙るカタルシスから、質感を奪われ、小さな夏の恋を祝福するような儀式的な貫通をほどこし、細々と記憶をたどり、明けない夜を街になびかせ、放蕩を続ける一生の言動から、放たれる詩こそが、本質を語るかのように重低音に揺らされる地下室の喜劇や、麗しい原点に姑息な意味などは薄明のうちに消え去り、賛嘆を繰り返し、この命は突き上げるほどの昇華を迎え、おお夜よ、と促すニーチェのこころから放たれる凝固した永遠から過疎化していく雰囲気が生き返るように見えては、締結する状態に即座に絡まり、ケミカルな音や、群像にとろける機械的なメロディーや、豪雨の彼方の擬音を数えるアルバイトや、曖昧なマインドに備わる鍵穴に突き刺すべき愛や、構造を否定するほどの思春期的メロドラマと、生じる事に反するほどのアナーキズムを抱える従者や、弔うべき一生もベクトルに支配され、指針を失い、因子に戸惑う事をねつ造する国家に反する事に置かれる現状に老いていくほどに苦しむとは、何事かと、不透明な税金の使い道の全域に放たれる熱意が、もっと夏を暑くさせるつくづくに放射的に発散されるストレスがちりばめられメルヘンに変わる、とうれしいなと君が語る空に虹がかかり、その虹を渡る蝶たちや、数億の疑念や、捕食される動物の苦しみや、交錯する運命にドラマは加速し、君の住まいすら粉砕しても尚、生きるとは、喜びけだるく隔てるもの無く、無くしたもののが多いが、そのもののあわれに波蝕していく通り道や、投棄された夏の夜の夢は慣れないアルコールに消え、健忘していく意味に抱かれ、繁殖していくだけの育雛の彼方で愛とは奴隷と化したほうの負けである、と勝ち負けが善悪を判断するほどにほどけぬ事が多すぎるのであり、その言葉や答えにだまされるのが、若いと言うことに価値を置くだけの名称に過ぎぬし、そこに私議を置いても批判されるのが関の山である、と和えると一生もうまみが増し、このシーンに確かな実情を残し、混沌とした意味にちぐはぐになる君を羽交い締めにする事すら不潔に感じるのです、と歌い出す花も寝姿を人に見られぬように、群像にとろけ、要する形に飢渇する言葉や、ペインや、炎症を抱えるこころの歯がゆさや、豊かさを失ったこころに用いる論理すらもたげ、邪魔になるだけに満たない、と汚い私も、少しは年老いた、と思う事から重くなり、数える事に置かれる数字により、苦しみも増すのであり、そこにリアリティーも無く、ただ置かれた過去は、ここには無く、縫い付けらた海馬の中で遊ぶ記憶は、規則を持たず、その場の雰囲気や香りなどで思い出を損なうままに促し、君を喜ばせたり、苦しめたりを反復させ、絶望に至ったとしても、そこに希望を用いる限りに君は確かに飛べる、と確保されずに、言えるし、飛べるための勉学こそが、便宜的な教育や軋轢や、圧力を超越し、君に確かな知恵を宿すのであり、君の行く先に邪魔は無く、ただ思う事に邪魔になるみずからが姑息な支配をこころに下す事により、その苦しみが一体感を保ち、君を拘束するだけに至る夏も互い違いに効能を保ち、緩衝するほどに互いの痛みを昇華させ、確かな創造に変えるのであり、この夏に思い馳せる距離を用いぬ事に置かれる意味は高い空に奉納され、確かな意味は宇宙に放出され、銀河を超え、きらめく星の残骸や、紫外線や、初期宇宙や、その端や、その果てに触れずに放出され続け、自分という無限に回帰し、器官を巡り、偶像を打ち倒し、君こそが意味である、と今に意味を残さず、とも生きた形跡や軌跡たる君自体が宇宙的なのである、と超自然的な慈愛をなびかせる沿岸や、淵源にきらめくビーチサイドで描く永遠こそが、君と重なり、連なる夏の儀式や、幽遠に馳せる現状から、要する君に過去も残さず、ここはどこ? とさまよわずに、有する形に用いる価値に苦しまずに、慢性的な痛みが走り込む今に跳躍すべき意志だけを用い、後々に確かな意味を残すよりも、この今に触れては、それを夏に打ち上げ、一瞬で消え去る花火みたいに薄命だが、この命は意味を用いず、ただ意志を用い超克するものであり、用いるものすら否定し、持ち上げる事すら批判し、はびこる意志も打ち倒し、みずからが生み出す夏を支配する事無く、ただ調和と協調は違い、互いを苦しめるだけの制度や規律こそを打ち倒し、この場で表現する意志こそが、君をただただ昇華させる。