昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-06-29から1日間の記事一覧

ハーモニー

こうやって、おまえを抱いて、なにかが過ぎ去るのを待って、去りゆくものは、去りゆくままに葬って、なにかを孕んで、また咲いたり枯れたりしながら、儚くつむぐ瞬間は、果てしないようで、それはすごく短くて、自覚した頃には通り過ぎて、遠くでなびく言葉…

蝉蛻

孤独な夜に浸食してくる汚い闇の形状を追いかける君の脳内で、洪水のように自堕落な言葉が垂れ流れるころ、どこかの普遍的で閉鎖的な核家族的なテクノがうなだれるような惜別と蝉蛻すべき過去との対立を終えるためのベクトルをうながすような、孤独こそが、…

意思の背中

機械的な猫や、 機関的な犬が カタルシスにいたるような、 文明の終わり、 もだえる時代に 肥大する夜中や、 森羅万象を司る余韻や、 フラクタルな季節に 記号化された母たちが 吸収する暗闇や、 幾重にもからまる空間は、 絶えず空腹であるからして、 空腹…