昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

意思の背中

機械的な猫や、
機関的な犬が
カタルシスにいたるような、
文明の終わり、
もだえる時代に
肥大する夜中や、
森羅万象を司る余韻や、
フラクタルな季節に
記号化された母たちが
吸収する暗闇や、
幾重にもからまる空間は、
絶えず空腹であるからして、
空腹を埋めるための
使命感を愛のように感じるから、
自らを無駄に消費するのであって、
資本的な彼らは、
枯れるまで
すべてを吸い取られていることに、
気づいていたとしても、
道具のように操られ、
偶像や偶然を愛するが故に、
有する価値の奴隷であるとか、
偏った考えにより、
還元される思いが、
権利を主張し、
権力に打倒するほどに、
正義などは偏るだけであるし、
堕落した駄犬として、
自らを捕縛するための
悪をねつ造し、
熱膨張する思念が
いっさいに破裂し、
はびこる悪意をねつ造する
バビロンの手先めと、
処刑されるために、
あつらえられた
罪の連帯感などを
多目的に吐き出す
堕落した主体性が生み出す
未来などは、
依然として退廃的であるし、
互いをとがめるための愛は、
絶えず互いを傷つけ、
価値はただ売買され、
手懐けられたころに
捨てられるだけであるし、
古いや新しいや、
良し悪しに制限された
価値のどれもが、
意思を捨て、
ただ用いられる価値により、
自らの考えすら奪われるだけにいたる。