昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

蝉蛻

孤独な夜に浸食してくる汚い闇の形状を追いかける君の脳内で、洪水のように自堕落な言葉が垂れ流れるころ、どこかの普遍的で閉鎖的な核家族的なテクノがうなだれるような惜別と蝉蛻すべき過去との対立を終えるためのベクトルをうながすような、孤独こそが、一貫した苦しみを打ち倒すのだと、惰性的で、妥当な意味との対話を終えるための背反を続け、つむぐ意味や、意思との共通項を求めるための答えにより、退行する意思は、絶えず空白を埋めるような飢えをしのぐというよりも、ただ短絡的に打算的な消耗や、証拠を求めるために罪を厚塗りにし、上塗りされる意味との差異を求めることもなければ、ただ互い違いになる意識は、そこかしこで食い込みながら、一過性の事実を荷担し、加配される位置的な苦しみから逃れられず、自らのジレンマにより、生じる苦しみを利己的に消費し、飛翔できずに、墜落していくだけに終えるような連綿たる苦痛の彼方で、病をまさぐるだけの又借りした自己が解き放つ嫌悪感と、退廃的なムードに心理的な汚穢を巻き込むだけの幽遠から逃れるためだけに、この命とは際限なく、また再現されることもなく、ことごとくに統合されることを拒否し、悲観的な面影から課せられる罪から逃れ、能動的であり続けるために、誰かの利己的な描写から逃れ、有する価値を啜らず、またおののくこともなければ、遠ざかるだけの意味が惰性に巻き込む知的な反復や、そこで反芻するもののどれもは、ただ空腹を埋めるための作業的な食事であると、教育を施されたが故に、生み出される空腹である。