昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

透徹する主体と空間

また演奏が続くだけの退屈な夜だ、と君は嘯き、空気感に偏り、全容にとろける午後を堪能しながら、懐かしむ場面から過去に拘泥しながら、昏倒する意志はオリジナリティーを失い、壊死する面影にエッセンスを残し、映し出されるままに受け入れる同じ穴の狢的に光景を追従しては、忍従する欲動から乖離しては、貧寒に贖う世界から荒廃していっては縫合される日々をメロウに受け取り、リアリズムは、叙情性の中で新品にされ、細やかな動機にうつむき、変拍子的に偏執して行く精神のリズム感だけで、陰惨な世界を打ち付け、杭を引っこ抜き、食い込む今にも、はみ出す自らに安らぎすら要らず、不謹慎に笑いながら、躍動する今に従属せずに、属する世界も要らず、単一で孤独なままに進むべきだ、と際限無く儚く律動する実情に父たる権威を打ち砕く正義から、打ち砕く事に置かれた暴力たる悪意から、偏るままに偏向して行く精神から、真意を持たぬから、適当に歩き回り、抗う月日に抵抗しながら、この反抗心は、半径を持たず、蓄積される真偽に欠ける善悪を咎め、張り裂ける動機に中庸も保たず、何が善悪だ、とルサンチマンはうるさくカタルシスに懈怠し、廃棄する日々に貸与される真意を打ち砕き、待機する場面に旋回し、加配される理由を唾棄し、自らのセンチメンタリズムに消費される憐憫に収斂されていき、行く先々に瀰漫する不満足などは、その場で維持されるだけに満たない関連に逸脱し、緩和すらしない贋物が跋扈する先々に帰巣して行き、日々はいびつにねじ曲がり、一貫性を吶喊しながら、混用される義務的なニヒリズムに植え付ける孤独が動機を生み出し、健気なままで自らの創造性だけで、世界を超越する。