昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

恋の終わり


 世界はどこをとっても残酷なものである、と悲しむほどに空疎な重いに植え付けられる悲劇は、楽観することを知らずに、受け取る不安だけを増幅させ、自らを複製するための物事に調律され、理性を損ないそこかしこで死へと封緘されるだけの乖離していく意識を超過する身体は、傍観者として、あらゆる原理の外から融合される原則へと苦悩をまき散らし、現れるラストシーンに接続される彼方が魯鈍に詩情を加速させ、空隙に嵌め込む自由を浪費するような言辞から、原形をとどめずに溶け合うような愛に還元される魔法や、そこで牢記するものなどは、何かを孕む以前にみすぼらしい自己が浩然たる態度で不羈として命じられずに、ただ流れることを良しとする以前に、ただ流れることに意味なども無く、そこで表されるものなどは、何の意味も持ち合わせずに、もたらされる意味などは、今に屈従するための卑屈さで領土を奪い、そこで利用されるだけの価値が持ち込むカタストロフへと飲み込まれ、不浄なものだ、と惰性にみちびかれ、そこで還元されるだけの今にもとづくものが引きずるだけの答えを引き取り、自らを不自由にするための退廃的な論理から、論調に引き伸ばされる卑近な答えから、邂逅すべき今にさかのぼり、陰鬱な衝動を飛び越え、そこで陰惨なものをかかえずに、軽減されない痛みをまさぐるだけの仄かな悲しみが加算する星空の下で放棄すべき答えだけが、また一つの星に変わるのだ、と欲動するものなどは、真理を知らずに、神秘を用い、何かを騙すことには長けているのだ、と冷めたこころがむさぼる誰かの安易な考えの軽薄さが安っぽい演技を続け、ここで立証されるものに制され、誠実さを謳うだけの物質的な伴侶どもは、計画的な裁きから、散漫な儀式へとドライブし、何かを憧憬するほどに、自らのよろこびとは気配を消し、軽薄なものを愛する由縁が引きずる余韻から、引接されることごとくは、行為にもとづくだけの体系へと消費されるために物質的なものとして扱われ、何かを遠ざけることを知らずに、何かを近づけるほどに、その醜さが目につき、酩酊し続ける先々で対立を続け、形成される言葉に騙される。

 ねじ曲げられた夜は余罪を追及され、自らを阻め、行為にもとづく印象や、そこでとろける物事が用いる卑屈な了承から、衝動的な派生を受け入れるための軽薄な身体や、大きな襞として活躍する神や、施錠された症状を抱え込んだ混濁した意識を飼い慣らすだけの暗闇の信者や、奴隷として発散されない痛みをハッキングすることにより、量子的にまで改ざんされるほほえみから、そこで掘り返すものなどは、どれも逸することを知らずに、一貫して苦しむためだけに多面から引き取る映像や、権限を屠るための理屈や、理性を緩慢にしばるための軋轢や、愛された記憶すら欠けていくのが老いていくことなのだ、と悲しみに暮れる空白にひずむリズム感の無い者どもの卑屈がひびき、貧賎な者として、同情を求めるだけの惰性な人間として、滑落するだけの他者から借りた正義をのうのうと吐き出す原理的な主たちの多目的な奪い合いから愛されるほどに魯鈍な者として抵抗を加えられずに、空疎な自分を塗り替えるために培ったものすら破壊するようなたくらみから、対峙すべき自分も、気分的なものに敗残し、大概のものに消え去るだけの本質や、旅行を続け、行動が一律のリズムを捨て去り、ただ走り去ることにより、時間と速さを超えて、ただ有るということよりも、そこで凝固し、高揚することにより、そこでの苦しみは起源を失い、製造されるだけの月日や、つくづくに迫るセンチメンタルなものや、幼稚に補完されるだけの関連性に連動していく形式とは、形容されるものをうながすための道具として偶像と偶然を操り、互いをとがめるための理想を生み出し、理性を抑圧するための暴力性を生み出し、制度に用いられる巧みな操作から、短絡的に信心するような思想や信仰により、偏り続ける精神は、幼稚な者に統治され、統合されるだけの正常さなどは、境目をもたらし、何かを探すほどに、補足されるものや、拘束される先々で介するものや、問答し続ける先に現れる次元や、そこで関わる時点などを超脱し、奪還される前に、或いは集約される前に、搾取される以前にのびのびととどまるような余韻に迫る韻が懸隔などを蹴破り、ただリズミカルに楽しむ言葉が、同じような動作で滅ぼすだけのほぼ同じような者どもの理屈などが弊害を生み出す以前に、自らの言葉に帰り着く。