既に折れ曲がる理由
すべては折れ曲がり、
時間に浸食し、
関連するほどに、
断続する空間を破砕しながら、
しなびた論理をひきずり、
卑近なものをかかえながら、
観点に疎外され、
完成されない自己を崇め、
短絡的な動機の襤褸を着込み、
器官につまることばを吐き出すためだけに、
多面になびくロジックに追いやられ、
軽率なことばを吐き出すほどに、
センテンスに犯される身体を傍観する
乖離した自己から、
存在とはただ退廃するだけに至るような
存在を認識させられ、
形有るものの終わりを
汚穢に変えるだけの呪詛を続ける証拠を求め、
ただかじかむ身体を理解するために
はびこる愛を寄せ集め、
生命の終わりや、
そこかしこに現れる期限に背反しながら、
ここでの終わりとは、
永遠性の現れであり、
そこで這いずる生命は、
永久とむすばれ、
無数の思念を引き寄せながら、
悲観するよりも、
ここで関する不安にのまれるよりも、
計測されるだけの身体を破棄し、
緩衝し続ける互いの身体が引き合わせるものだけが、
存在の哀れを昇華させ、
短絡的な快楽に浸るよりも、
そこで感じられるものだけが、
存在の不確かさを埋めるような物語の中で、
もの悲しく消え去るだけの日常に備蓄されるものや、
そこで制限を生み出し、
資源すらも無駄なもののように扱うような
利益重視の資本主義的な衆愚に颯爽と飛び交い、
逃げ惑う美しさにより、
駆逐されずに、
ここで空疎なものを積み上げ、
そこで構築されたものがすべてだと騙るような
輩が淘汰するために問い質すようなことばを無視し、
自らにせまる正しさこそすべてだとうながすような
独善的な理由により、
自由を超過できずに、
ただ関するほどに微妙な役割を与えられ、
そこであらがうこともできずに、
出来合のものを信心し、
しじまに消え入るじんましんを呼び起こすような汚れた雨が
無情にふりそそぐ難しい夜が呼び覚ます悲しみが瀰漫する
日々の憎しみを阻害するために、
哲学とは存在し、
そこで求められるものの所以をも破壊した後に残るものだけが、
今にひるがえされ、
悲観するよりも、
ここで関する不安から離れ逃げることだけが、
ここでの正解をも超越し、
すべてを超克するための意識に
儀式的なものは不必要だと告げ、
憎しみが苦みをおび、
閉塞感を伝えるようなペシミストの嗚咽や誤報をさえぎり、
信ずるべきは自己にあり、
ここで値するものなどのどれもは、
奴隷として従わせるだけの価値であり、
そこでの価値観とは、
勘違いを引き起こし、
そこで麻痺させるような毒物である。