昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

悲しみを破壊するための機械


 群像にとろける願い事は叶いもしなやんと、夜空に消え、果てない私欲を貪る街は、貪婪なままにどんどんと欲望を吸い込むでっかい掃除機みたいに思えて、短絡的な動機と同化するほどに、おかしなっていく衝動は、帰る場所を失い、思想的に偏執するしか、自らを押さえ込むことも出来んと、頓挫するだけに至るんちゃうかって話しても、対価を求めるだけの夜は、退廃的なコートを着込んで、コードに塗れた世界から放たれるもんから離れ、世界の門扉をこじ開けるために、言葉という秘宝を集め、世界の鍵を開けるんです的にながめる世界とは、どんな状態であろうと素敵やし、約束も千切れ、天体をも瓦解させ、宇宙の規律から放たれるような恋に落ち、行為に定めすらもなく、なだめられることもなければ、かすめ取られることもなく、真偽をも超越し、傲然と現れる者どもの理屈すらも、陸地を破壊するだけやで的に適応する厭世観などに、センセーショナルなもんすらもなく、問答するほどに、答えに同化し、身動きも取れやんと、回答を待たずに隠滅するだけに至るだけの身体などは、数十年しか持たんし、世界も死んだらしいね、とかなわんねぇ、とカタルシスをうながすオバハンどもが、奴隷かする情報が譲与するもんなんかを破棄し、常用されるものだけが、常道を歩むためのツールでんねん、と正解を何往復もし、そこから逃げることもせんと立ち向かう言葉たちは、勇敢なままやし、感情を伝達し、次々に現れる苦しみを昇華するために哲学は真理を促すんやし、即座に旋回する意識は、意識下で諦観するだけに至るような状態から放たれ、たび重なる苦しみに服従せんと、当該するもんなんか、出来合のもんであるし、あらゆる正解とは世界に売られたもんやで、と羨むほどに増していく嫉妬心の鬼と化するような現代的な怒りの末路に嬲られるだけの衝動の虜として、君は誰彼かまわずに、自らの憎しみを昇華させることを正解として求めるから、偏った理想こそが、革命的な伴侶をたずさえ、そこでの苦しみを打倒する的な短絡的な証拠を集めるだけのルサンチマンの虜として、利己的な衝動を本質に、焦土の中で、あるいは、押し流された悲しみの中で探す定めとは、なにかを憎むことでしか、自らを正当化できず、あるいは、自らの存在すらも確かめられへん、と嘆くけど、そこに権利すらもないし、理性すらもなく、ただあるのは、あるとされるものの不確かさに苦しみ自分を認識したいがために、おとしいれられ、応じるだけの答えに憧憬し、統計されるものだけが、ここでの正義を代弁しまんねん、と思案するほどに、案じるものなどのどれもが、自己の奴隷として、意思を偏らせ、肥え太らされた結末を腹一杯やのに、腹へっとんねん、と貪り続けるような愚かさに従える意識などにしいたげられ、支配されることでしか、この結末に勝てへんで、と捻出するもんなんか、詐欺まがいのもんばっかやし、深く洞察したら、怪しむよりも、物事の真相に近づけるんちゃいまっかと末端になびく真実とは、事実に死に化粧をほどこしながら、コアを破壊し、あるいは、コアを抜き取り、憎っき敵なんかを作り出し、自らを苦しめるために、苦しみを生産し続けとるだけちゃうかな。