憂愁に関する記録を保護する
コンピューターの群れ、
報うための価値をうながす
宗教的な保身をあてがわれた
罪との対立を深め、
緩慢に細動する履歴を補完するための
干渉を終わらせるための戦争の鼓動や、
同化するほどに、
本質的なものとは永久にむすばれずに、
段々とせまる暗鬱な心音や、
闇へと吸収されていく輪廻を切り落とし、
そこに存在しないかのように示すような
計算式の雨や、
高尚さを謳うだけの晦渋を用いる哲学との戯れや、
おざなりにしていく自己との別れや、
平静を保つほどに、
狂い続けるのが、
ニンゲンと名付けられたが故に
苦しむべき厳格な限界たるものを
模倣することで、
自らを機械的に正すのだという、
この人間的なものに適切さに
入り交じる瞬間的な交渉により、
簡単に売買されるのが、
感情なのだとおちいる衝動的な結末から、
結合されるほどに、
このいのちとは虐げられ、
簡単に処理されるらしいと、
羅針盤を破壊され、
凄艶さにほどけていく悲しみに打ち解けていくほほえみや、
ここで解放されるべき心身との別離の悲しむから、
懐疑的なほどに隠滅していくモラルが、
過激な理想をたずさえ、
正しさをもちいるほどに、
自らの正しさにより、
過激さを増していくだけの正しさなどは、
正義でもなんでもなく、
ただ何かを純粋に破壊しようと目論む、
快楽的な受難があてがう罪により、
補充されていく罪の海辺で
泣き叫ぶ君の夏の終わりにほどけていく
入道雲が降らせる愚問たる豪雨から、
恍惚と瞬間を堪能し、
ここでの快楽が回答を求め、
投影されていく景観に主観とは、
ただ認識するほどに、
奪われていく視点から、
馳せていくほどに近付く死との対立から、
深淵にまじわる時折の降霊術から、
高揚感をたずさえるロジックこそが、
神的なものを超えて、
科学的なものを超越し、
ここでの苦しみとは、
超克されるためだけに現れる苦しみを
断続的に堪能するほどに、
対価を求め、
ここで駆逐され、
空疎な自分が補完されるための
罪を何度も呼び覚ますような
呪文を自らに唱え続けるようなものの
汚穢から放たれ、
自らに帰り着く。