昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

緩慢な呪詛

空間がもとめるものも、
いつかはすたれ、
疲れ果てた人々の墓地や、
裕福な幽霊が支配する
ケロイドの朝や、
悠揚な真実にからまる
無情な世界を石けんで洗うのだと
打倒するほどに
淘汰されるのがさだめだ、と
占う占い師どもが平伏するものなどは、
どれも真実をねじ曲げるための
スピリチュアリズムに毒された権化を
迎合することで、
自らを正当化し、
真実味をみにくくゆがませ、
誘導されるだけの真実も、
誰かの駄犬のようだし、
揺動されるだけの事実などは、
どれもカタストロフにいたり、
今まで築き上げたものが更地になる美しさや、
待ち受ける終わりを強制収容しては、
散漫な意識を強制的に追い込むだけの労働に
粉砕される自らの意思に折れ込む自由の影や、
そこで複製され、
復縁していくほどに、
演じる所以に想起するものに帰巣する悠遠や、
いじけなくて、
そこで用いる矜恃だけで、
ここに用いられる主義や、
実存するものなどは、
瞬時に消え去るさだめだとしても尚、
ここで終焉をむかえるためだけに
生きてるように悶える。

繰り返し終わりへと引き返す
君が重用とするものなどが、
どれもモノアミンの波にのまれ、
脳内で快楽的に消費されるだけの
連綿たる妄想にゆれる
物憂げで卑屈なカエルたちが
警報を鳴らす夜も、
延々と陰惨な闇にほうむられ、
屠られるための現実から、
吟じられる時折の幼少期の面影や、
清遊し続ける詩人である私の幽境にひそむ
空間的な母体に貸し借りはなく、
果たすべき義務すらなく、
つたないままに
世界をつむぎ続けるような軽薄な論理をたずさえ、
掲揚されるもののどれもは、
高く上げられるほどに、
自らおちいる闇を形成するだけだし、
堕落しても尚、
フラクタルであろうとすればするほどに、
すりぬける価値は、
どこかと摩擦し、
抹殺されるだけに汚れる夜を愛するほどに、
背反し続けるノイズがひろがり、
配布される鐘の音から、
興じる所以を描いた諸悪が引き出す
迎合するための真実を描いた物語に
引き込まれる君の叙情的な豊かさをたゆたい、
退廃的なモーションにべとつく空白の夜にせまる
ファシズムの鼓動や、
世界を愛するほどにゆがみ、
勇躍できずに、
その場で駆逐される音がせまり、
生命の語源をたぐりながら、
体制により果てるための美しさにより、
散り散りになる意識が、
理知を求め、
塵になっても尚、
担うべき愛に似合うような形を求め、
模索するほどに、
錯綜する現在に現前とは消費されるための
怠惰さをかかえ、
扞格を生み出すだけに捏造されるだけの
一過性の真実に現状とは、
透過されずに、
些細なものにより、
破滅的に至ることを
快楽的に消費し続ける。