昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

空腹の子

他人の血を借りて、
走り出す車、
保たれる空間に
もたれかかる、
空腹の次元が、
食い散らかす瞬間から、
まがまがしいものが落ち、
空白を埋めるための、
運命的な闘争や、
疑念を払うために、
不正を続ける
偶像の月日に掲げられる、
権利的なものの模倣や、
法を盾にして、
縦横無尽にかけめぐる
乖離していくだけの答えを
孕んでは、
ランダムに世界を救い、
復讐を謳う悲劇的な
奴隷の子が
拘束される孤独な
ネットワークにむしばまれていく
本質などは、
顔を見えないものが
支配する空疎なシステムが
打ち出す復讐的なシナリオを複製し、
復元され続ける原理の中で、
真実すら見失う。