昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

一からの力

ペテンの街、歯茎から流れるストレス性の血で犯された口内をくぐりぬけ、倦怠感のドレスを着た、精神世界がちぐはぐな女の子の旅を傍観するハスラーども、隷属することで、多趣味な自分を自慢する機械兵たちや、立場を利用して、社会的に律動する恋を奪うような幼稚なタクティクスや、くたびれた花を送りつけ、無理矢理に虐げられた婚姻が、根幹を腐らせ、世界性を狭め、一切をしかばねに変え、得体の知れない動機が、延々と今を苦しめ、高圧的に繰り上げられていく意思は、絶えず誰かのものであり続け、形而上的に繰り上げ、もっとも正しいものを目指せば目指すほどに、ゆがんでいくというパラドックスや、パラノイアの犬がめざすパラダイムシフトや、権利を謳う暴力的な普遍性や、生活感が見えることの汚らわしさや、怪我人ばかりのいそがしい資本主義をぬぎすて、主義や思想すらも、明後日の方向に放棄して、高らかに笑う私は、依然として朗らかであるし、高さや低さ、あるいは善悪をも持たずに、ジタバタするだけの世を破棄し、徒然となびく運命から解き放たれ、優美であり続け、けたたましく吠え散らし、つたない記憶が引き出す卑近な憂鬱を超えて、原理的なもののどれもが、誰が奴隷で、誰が支配者かと、うるさいだけであるからして、指定された義務感に苛まれている苦痛逃れをめざしてるだけの力などは放棄する。