昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

宿命的なものの家畜

アルカホリックな者が
媒介する家庭では、
確かな破壊音だけが
ひびきわたる
世界とは、
罪のない刑務所であり、
卑屈な論理が
創生したものにより
編み出された
卑近なものが横行し、
断続的な苦しみを徘徊させ、
原理的なもので
絞殺するための、
大きな、ただ大きいだけの箱であり、
つめこまれた意味に
ふくれ上がる疎外感により、
恍惚とした罪を、
偽物の罪を緻密につみあげ、
あたかも正しいもののように
示されるものの奴隷と化す。