昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

かさばるふたり

君の透明な肌にふれていれば、不安なんてすぐさまどこかに行って、心地よい風なんかにふかれて、カーテンひらひらゆらいで、時間なんて忘れて、わずらわしいものすらなくて、ここがどこかとか、ここに何があるかとか関係もなくて、かよわす思いは果てしなく、発掘する思いは主体性すら捨て、君と同一化する必要もなくて、何かといっしょだとかと比べることもなくて、空腹や空白すらなくて、からまる物事に統合される必要もなくて、ただあわさる限りに間に合うものばかりであり、マニュアルすら不必要で、静謐に見上げる空は荘厳で、重心すらいらず、見当たらないものや、足りないものなどや、立場すらいらず、いたずらに時を加速させ、枷をはめ、制限を与えられるだけの堕落した動機とフラクタルであるよりも、あらゆるものから解き放たれるふたりだけの空間はフカフカだ。優美な関連性がまじわり、あたたかな陽だけど、なんか冷たくて、感じるほどに、感覚はにぶり、憎しみばかりが深まるけど、かかわるほどに、限りあるものであり、そこで感じたものなど、確かなものではなくて、そこで儚くまじわる思いにはまり、錯乱しながら、真理すらも打ち砕き、確かなものなどないから、阻まれることもなく、理すらもあいまいで、あたかも確かなように崇めるだけの人や、偏った思いを用いて、何かを叶えるために強要し、強制する者から放たれ、ふたりで加速する思いは、用いられた名ばかりの愛から放たれ、確認作業すら不必要であり、同じであることから解放され、信用などを求める必要すらなくなる。