昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

取り憑く言葉


 ためらう意識に現れる儀式的な繁栄から、栄華を求め、可憐に愛し合う二人を引き裂くような規律に取り込まれ、自らに枷を嵌め、世界を狭める儀式に心酔するために擦り寄る価値などが生み出す差異から放たれる猛毒を浴び、独創性を失う二人は、分かたれ、理解に至らずに、理解を求めるほどに現れる憎しみに意識を奪われ、羨むほどに蔑み、刺激を求め、理解も得られずに快楽を欲し、のたうち回る。疲れ果てた機械たちの休日を超えて、変性意識により食い違う意思から放たれ、修繕されるための思いが幽霊に変わり、ゆらぐ思いは、二人を引き裂くために、ためらうことなく攻撃を続け、完璧な形を求めるだけの短絡的な意思が季節を奪い、確かめ合うように触れ合い抱きしめた君も、生き物であることすら忘れるほどに溶け合い、空間という概念すら消え去った後に何も残らずに、ただ存在を引きずったような後に帰結し、快感が伝染する以前に、そこで分かち合うという意思すら排除し、雇う者と雇われる者の間では、互いは道具であり、金を神として崇める偶像崇拝を続けるだけの、資本主義的な感覚すら失うほどに、麻痺した感覚は、善悪を排除し、そこでアクセスされ、蓄積した思いをセリーに変えずに、ただ一つの思いとして、愛しいほどに、慈しむ思いを語る必要すらなく、語られる愛に変わった時点で、愛とは言葉に変わり、そこで名付けられたにみたないものを愛するほどに、満ち足りない思いが生まれ、一貫性を失い、一過性のものを愛し、なにかのモノマネを続ける。愛とは時間を持たぬものであり、理屈で窮屈にしてはダメで、孕むものを、確かに愛することで、互いを知り、互いの違いも知るものと知る前に確かな思いを加速させ、枷を課せる前に、価値観を崩壊させ、家畜として生きるだとか、奴隷として生きるだとかよりも、意思をドレスアップさせ、優雅に切り取る思いを貼り付け、確かな思いを飛躍させる。
 徴収されるための意思が連動し、酷薄な時折に潜む恋心も、豊かさを喪失し、相似するものへと吸収され、そこで保たれるためだけにもたらされる愛などは、安定を求めるほどにアンバランスになり、魯鈍な者が用いる論難が強襲し、隘路で渇望し続ける精神は、敬神に浸り、創造性を損ない、行いに従事するほどに、充実感などを謳い、用いられるものが持ち寄る制度により、包括されるいっさいは、際限を用い、限界へと至らせるために絶えずうそぶかれるものに狩られることだけが、何かの価値を誇り、報じられるものに毒され、独占欲に攻め入られ、生命に語源を授け、轟々とうなる合法的な瞬間を所持するほどに麻痺していく精神は、凍てつく物事に置いて行かれることに敷衍する悲しみが暴虐に迫り、路上で固執するだけの宣言を聞き込むほどに、機関的なものを這いずり、自らの身動きを損なうためのためらいを生み出し、奪い合う先々で明かされるものの正しさなどを措置されるほどに、自らの罪深さに崩れ込み、そこでくじけるだけに至る精神は、軽薄なものを持ち上げ、もたらされるものが追求する欲へと加速していくための欲を捏造させるための宣伝から、カタストロフに至らせるために用いられる独善的な嘘から高揚感を損ない、固執し続ける先々で運命との対立を深め、深まる儀式的な苦悩から、能動的な瞬間にたまるジレンマから、怠慢な者が固執する瞬間的な塵界を徘徊する私は、早熟な意思をかかえ、デカダンに浸る悲観的な間断をつなぎとめるために退廃的な理想をかかげ、もたらされる罪を精一杯に背負い、義務的な観念が継続していく正しさなどを持ち上げながら、自らの罪を昇華させるために何かを愛しているフリを続けるための嬉嬉とした正しさだけが、普遍性を保つための卑屈な心理を描きながら、回収されるための罪を持ち出し、あらゆる罪を征服するための法を持ち寄り、犠牲的に締め付けられる使命感をたぎらせ、あらゆる法で包括されるための罪で犠牲になる精神は、軽薄に受理される時折に固執する精神が形成する保たれるための愛を偽装し続け、もたらされる罪を意識するほどに、ここでの愛とは、ただ感じるほどに魯鈍なものに変化し、懸隔を生み出す。緩衝しない二人は、衝突を続け、互いを壊すためだけに弔う先々で乖離していく理解から、複製されるだけの真実がうながす毒を飲み込み、複製されるための事実の中で消滅するために手をつなぎ、つぎはぎな時代を自由自在に射止めることもできずに、いじらしい精神がもたらす退屈の中で窮理に至らずに、ただハッキングされるためだけに自らをオープンにすべきだ、と術を吐き出すほどに、何かを履き違える。