昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

運命が排斥する獣

狂騒にとろけ、夜に熱情し、のらりくらりと、のたうちまわる果てに真理すらも潰え、目的も忘れ、たばかるだけの思いは、度重なる恐怖に震えながら、今にも意味を喪失し、相違し続ける罪により、自らを、自らによって批判し続ける。自分の死を認識できないから、他者の死を、これほどにまで苦しむのではなく、自らの死を認識できないが故に、他者の死や自らに嵌め込み、当てこすりながら、自らの死へと身近になり、未熟だからこそ、今に迫るなにかの死を、掴み損ね、生きることを、ただ、苦痛に変換するだけの、退嬰的な意識へと保管し、意識的な泥棒がうごめく森羅万象には、真実すらも潰え、ただ、得たものを、楽しく調理する的な、狂気の境域に補完される快楽だけが、意志することを忘れ、今にも傀儡へと変わり、自らを機械的なものに変化させるための、ためらいすらもなく、無慈悲に突き刺さる言葉の返しにより、剥がせない痛みよ、と嘆かわしく叫んでも、声とは、自らにだけ反響し、自らの苦痛とは、自らが未熟な故に、自らの苦しみを熟知することは、できないのだ、という存在論的に、自らの苦しみを傍観する自らをも、傍観する自ら的に乖離し、あるいは、身体から精神が離れて、死へと引き込まれる前すらも、飛び越える宇宙的なものの隠滅を願うような、インモラルなペシミストどもが謳う、支払うための義務のギミックが、不潔なイメージを吐血し、体外に普及される、信仰的な酷薄を超えるべきであるのにもかかわらず、その苦しみを受け入れて、自らの信仰により、浄化するのだという浄化システムこそ、いちばん不潔なものを生む。