昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

孤高なる呼吸

抱き合う二人に永遠などは邪魔で、折り重なる瞬間に、オーガズムが継続し、ふれあうほどに確かさは枷に変わり、世界性を狭め、離れぬようにと、呼吸は合わさり、ヒリヒリとした世界にポップさをほどこし、クリームソーダの中を泳ぐ人魚や、境界を持たずに同化を求めずに、とめどなくあふれる思いは、主観を飲み込み、感性を吐瀉しながら、味わい深く、繋がれた手からあふれる血や、蓄積される苦悩の濃度や、満ち足りてくる先にドレスを着せて、永遠を約束するよりも早く、契約などは破られるだけだからと、ティアラを外して、ほころぶ世界に充填される悪意なんかを取り外して、喪失感にゆらぐ祭日や、豊かさをうたう偶像や、現実味を喪失し、相違する出来事や、最たるものを損ないながら、行いなどをうたいながら、奪われるだけの今に訪れる確かさも、いずれかは消え去るだけであり、そこで堕落するだけの、意思は画期的なものを喪失し続けるからこそ、秩序に反し、宇宙に濫觴する原始的な真実などは、そこにあっただけにすぎず、過ぎ去ればギスギスして、君との愚かな緩衝から、愛し合ったはずの日々はニセモノだったのかと、加算されるほどに、日々とはズレを感じ、感触もなくなり、透過できずに、ただ重なる出来事は、真実を見えにくくし、あたかもそこにあったものを、現実と感じているだけに満たないと、機械的な欲を保つために、この脳は報酬を得るために加速し、果敢に挑む先に君はいなくても、強靭に走り去る。