逆走
骨を食べて同化する夜、信号は延々と点滅していて、止まることを知らない君と深まる夜、構造的なアイロニーが降る、現代的な応答が撒き散らす吐瀉物、ラストシーンは、森羅万象を破壊し尽くして、鳥獣戯画の彼方で埋もれたシンパシーと眠り、理論的な敗北をかかえ、どこにも適応できないからこそ美しい瞬間にさんざめく思いが、帰路を捨てて、恒久的な旅へと出かけ、思い出なんかに敗残するよりも速く遠のくのが、セオリーを打ち砕いて、銀河に捕食されず、宇宙全体を愛することなんだって、君はトナカイに乗りながら、蠍座を超えて、形骸化せずに、うとましい現実にロックされずに、汚いものをも愛する手立てを考えて、景観を破壊するのは、奴らの機械的な正義なんだと、途端に張り裂ける空間からは、ガムやらグミなんかがあふれて、アナログなままに、時代が遡及するものに反して、逆走する。さあ出口も塞がれた夏は遠のいて、いびつな精神がかじかむ冬へと移送され、定めなんかが強調するイデオロギーなんかに硬直しては、分断されるだけの気配に定めなんか求めたりして、持ち続けるもののどれもは、隷属するほどに増やされては、あたかも持っているかのように示されて、てなずけられてるだけだし、堕落しては、惰性にまとまる意思はとめどなくて、無くしたものを探してばかりで、万能感をかかえている自己愛的な顛末をしのぐ若者の群れとか、メラニンを喪失し、シミだらけの野良犬がのどかに占う日々の裏側では、たくさんの犠牲にあふれているとか、そんなのは、世界を世界として認識してるんではなくて、ただ、罪の意識を課せては、今に反省を強制するような認識の仕方では、罪を憎悪に変えて、世界を恨むだけの、ルサンチマンか、バルガーな馬鹿者か、裸の王様や、使徒なんかを演じるプロパガンダの犬か、思想に偏り、自らの自由を求めるがあまりに、不自由になるような連中などがうろつく世界で、磔にされ、最高の犠牲に変わるのを待つばかりだ。