昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-09-01から1日間の記事一覧

健気な死

君が何を求め、死んでいくのかは知らないが、確かなのは、確かであるということを強く認識したとたんに、確かさは足かせに変わり、今を苦しめ、すべてを曖昧にするとかって、勝手に言い放つ懐かしさに酔いしれるよりも、ただ美しいものを虐げるような、独善…

都合

世界とは共通語も持たないゴミ箱だと、君は泣いている悲劇の隅で、世界は滅びゆく。

愛の波形

慈しむ君の感度、空気は穏やかに、間接的に夢を孕んで、ランダムな心情に、解き明かされぬ思いが裏切りを繰り返し、合わさるかかずらう動機は、行方不明になり、ニセモノの価値を崇めるだけに浸る結末は、流動的な悠遠に引き取られ、濫觴するものにすがるだ…

無様だが美しい

尊厳を持たずに彼らは死んで、うごめくエモーションが刹那を食べて、幽霊みたいな連中がひしめく回路、老化するだけの今に瀰漫する言葉の数々がカスタマイズされ、散漫な意識にたたずむ不純なコードや、やましい気持ちを徒らに消費しながら、しなびていく動…

解放

なににも規制されないドライブ、風を浴びて、宿命に反して、つくづくに綴られるものが、物語を強固なものに変え、そこで課せられたものなどは、世界性をせばめるばかりであるし、借りた身体を地へと返すまでのあいだに、血反吐なんて吐く必要すらなくて、君…

友たち

僕らはこんなに孤独でも、瞬時に羽化し、誰かに見守られながら、確かな愛に突き動かされ、たとえ誰かに支配されても尚、確かな愛を敷衍させる。

警世

森羅万象の傷口、ノスタルジーに敏感なレコードがうながす真理と陰口、偶像崇拝を続ける社会的な吐瀉物、あらゆる論理の枷により、自己に限界を生み出す健気な固執、悪魔的な呪詛が官能的になびく画面、情報操作されるために教育とは他者を捕食し、自分の栄…

模倣

同化を求める道化師たちのテクノが聞こえる。一定のメロディーが距離に繁栄し、空間に反響する音と永遠がまじり、時間すらも超越し、同じ場所に現れる過去を打ち砕き、気負うことも、背負うこともなくなり、絶えず現れるシーンに断続する風景を模写する。

感触

戦友たちを弔う花、うまく企むだけの人々の分裂、近接する面影に強要される思いに塞ぎ込み、汚い明日を包み込む歌声。