昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

最後

恋は死んだのだと、忘却の果てに現れた光芒に照らされたキミがカタルシスに至るまでの簡素な距離感をたずさえ、永遠性に反し、反芻し続けるつたない思い出がタナトスを用いて、こじらせる優美な結末に生える気配。背景によぎる戦慄のカーペット。誰かの終わりを踏まえた終末論的なパスワードを解いて、生きるとは、永久に反し、床ずれを引き起こすだけの退屈さを超えて、ただよう意識が革命的な伴侶を求め、枢要なものに変化するための儀式的な供儀から逃れ、祈る手をこじ開け、願うよりも早く行き来し、逸脱することで、創造的な昇華に至り、消費するよりも、飛翔することに長け、立ち止まらずに、ただ前へと進む強靭な足取りを、足止めしたり、足かせを嵌めるような正論を謳うだけの正解を乗り越え、与えられた意味とは、今に意味をなさないし、何かを成し遂げることを知らないから、たださまよい、退屈を消費し、画面をながめるだけの自分を傍観するような生き方こそが、退屈を生み出し、今に屈従し、従属することでしか、自らの正しさを見出せず、いさかいを生み出し、誘われる先には、誰かが与えた影響により、道はぬかるんでおり、まやかしばかりが、やかましく今を支配する。愛など死んだのだと、形ある愛にぬくもりを求める君は、本質的な愛に気づかずに、ただ通り過ぎる日々を傍観し、何が正しいのかもわからずに、ただ求めるだけの愛は、自らの誤りに気づかずに、思い出にだけすがり、やかましく現れる情報に飲まれる。あらゆる権利に磔にされた人々。溺れるだけの君が堕落しようが、上り詰めようが、そこには君しか居ないし、くらべることに疲れ、並べられたものが押し付ける原理に屈従しては、冷めた朝にけだるい身体を引きずり、悲観的な電車に押し込まれ、こうして生きていくしかないと、しがない日々にしがみつくほどに、死は生を飲み込み、自らをゾンビに変えるとか、うつつを抜かすあたかも革命的な原理を騙るような自己啓発的な紛い物には用心し、自らが正しいと思うことで突き抜けていく。