昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ハートビート

君たちの罪をすなどる母親の声、植え付けられた憎しみにより、権力的なものが勃興することごとくに反し、反社会的なものを相続し、誰かが映すカメラにより存在の不確かさは明確になり、そこに存在していることを確かなものに変える。あらゆる悲劇を量産する多目的な意思、そこに介在している罪が見繕う悲劇の音、全部が腐っている巣の中で、私たちは真剣な眼差しで、あらゆる悲劇を超越すべく、ちょうど良い思い出の中にとどまって、少しでも綺麗なものに閉じこもり、混濁する日々での拠り所のようなものを提示し、君が健やかであるためだとか、と嘯くような場面で転化していく形式的なものから抜け出して、カラフルなものの中での免罪符なんかを手にするよりも、その罪自体におかしさを感じ、その罪を超越する。馴染むほどに疎ましく司る契約的なものが孕む敵愾心による報復、幸福にすがる数多の劣悪な教条、重複する真実とは複製されたものばかりであるし、そこでおもんぱかることすら忘れて、わずらわしいものを従え、虐げられるだけの君の飛沫、斡旋される罪の母体や、離散する先々で不破ばかりがあふれ、あらゆる悲劇がさもしい理由を持ち出して、誰かをおとしいれる先々では対立は深まり、不安ばかりが膨張し、凡庸な罪が理不尽に迫り、世界線は混濁して、魂胆もなく産まれた私は何かに埋もれることも、うずくまることもしないで、うずくままに起動し、さらなる痛みを抱えながらも、独善的に荒む全体主義的な雰囲気に加担したくもないし、簡単な平等を謳って、どこかの世界を焦土に変えたくもないし、簡単に買える情報を売りさばいて、あんたももっと儲かる、と狩られる側の君は、いつまで経っても彼らの餌や道具であるし、偶像崇拝を続ける人々の墓地の上では、飢えた亡霊たちが孕んだ悪意を次々と敷衍させ、不運であるのは、大切にしてないからだ、と怠惰な連中に押さえつけられることに疑念すらも持たないから、もったいないこの身体を誰かに利用される。求め合う後先には、宛先すらなく、与え合うとか簡単で理不尽な言葉を兵器利用する奴らのバビロンでは生活できない、と俯く君の境域に孕んだ狂気が産み落とすモヤモヤとした模造品の数々に嫌気がさしてその場に落ち込むぐらいなら、その場からすかさず逃げ去り、誰にも捕まえられないようにするの、だ。