昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

断片的な過去

宇宙の構図を断片化する不倶戴天の敵、悪魔的人物像を蓄えた融解しきれない所以に蕩ける君が不屈の精神論を展開する先々で現在のキリストが枯渇しては、散漫に想起する物語が路上にころがり、加算される原理が理不尽に化合され、軽薄な理論をたずさえて、延命を祈る影や、約束を破りながら、淘汰されずに眠りにいざなわれるままに、この身を眠りに沈み込ませる。太平の世をつきやぶった憎きウイルスめ、と娶る先々で汲み取る理由が流動する。混沌とした日々にトントンと包丁の音が響く様子が儚く散り行く。有用な皮肉で弾けてる様子を眺め、ちりぢりになった意識はなにかを懐かしむことをやめて、今を慈しみたしなむ間に確かめる必要すらなくなるような純粋な愛が羽ばたき、誰かのこころに行き着く先々では、そこで苦しむよりも、怠惰なままでいることに、なんの罪もなく、罪は外からもたらされるものであり、自ら罪の意識をかかえ、痛みをかかえるよりも、適当なままで良いのであり、理解はいらず、また正義が作り上げた悪すらも超越して、自らが生んだ苦しみを蹴散らすために私たちは存在することを不確かなものとして利用し、流用されるだけの情報から抜け出し、柔軟に考えるためにすべてを破棄して、派生する理由に洗脳などされずに、差し向けられたものに反して作用するもののほとんどが、そこで補填され続けるものに加担して、長いものに巻かれるだけに至るような権力的な構造を絶えず生み出しては、人々の踏み台にし、誰かの目線で考えられぬような悲劇的な構図から飛び出して、隠遁し続ける先々で最たるものすらなく、些細な動機を枷に変えるだけの堕落した構図をフラクタルなシステムに改造し続ける動機から放たれ、ここで慣らされることなく、言葉すらも放棄し、やさしく、ただやさしく奉仕し続ける健気さだけが飛躍を続けるような世界を建設するためにだけ働きかけ、労働とは尊いものなどではなく、ただそこで維持し、強迫的に迫る不安を利用し、意思に枷を嵌め、世界性をせばめては、美化されて来たものを崇める先には、紙を神に変え、新たな崇め奉る価値のために加速して来た世界の終わりは始まりに交わり、絶えず始まり続けることだけを懸命に続け、諦観などを打ち砕き、退廃的なムードが謳う終末論を飛び越え、新たな始まりを出迎えるためだけに働き続け、あらゆる始まりから生まれたものを清貧に愛することができていたのを忘れてしまうのが、人間の欲深さではなく、ただ欲の使い方を誤れば、人間などは瞬時に退廃し、確かな判断などはできなくなってしまうのも人間であり、その人間をも愛することができるのも人間であり、その人間を憎むことができるのも人間であるという連鎖の果てに後続して来たものをも破壊し、惰性に近づいて来るものを拒み、ただひたすらに孤独な昇華を続ける。