昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

軋む夜

論理的な祝福に導かれ、やましい事実を掃除し、集約される結末を保持するよりも、恍惚として散り行く、裏切りと苛立ちの街、正義も潰えた欲の飢え、奇跡的なシーンに寄り添いながら、真理を縁取る夢が敷衍しては、刺激的な憂鬱を模索している君の悲劇には乗らず、無くした過去の深淵から引き出す動機、猥雑な隣人たちの戯れ、恒常的な喜びを弔いながら、悲観的な夜空に擦り込んだ罪の味が、口の中にひろがり、靴の中に入り込んだイガ栗を踏みながら、不眠症の猫や、飢餓していくだけの日々に枢要なものすら損なわれ、確かさも足枷に変わり、途端に世界性も損なわれ、行いが謳う原理的なものが吐瀉する理由や理屈から離反し、そこかしこで可視化する半径や、判然としないものからの強制的な答えが体系化し、勘違いをし続けるだけの堕落した観念が形骸化し、頑是ない様子で遥か無知な狂騒を食べ尽くしては、提要されるものが去り行き、些細な出来事が繰り返し消費していくだけの無残な日々の中で、透過されない暗黒物質や、分散されない猜疑心の中でドナーを探す君の内蔵や、贈呈された真理により枯れてしまった花などが、寛容さを損ない、混沌としていく間に支配されるだけの私たちの悟性などは、すぐさまそこで正気を失い、誰かに操られていくだけに過ぎない君たちの意思などは、意思することを忘れ、何かをタップしたりしている間には、考えることなどは、商品化してしまい、ただ現れる苦痛が肥大化し、批判的なものが覆い尽くす今に悲哀に導かれ、今に慟哭を繰り返し、今に同化していく罪の道具に変わるだけに至るような、今現在などは、すぐさま過去の遺物に変わり、即座に批判され、足跡すら失われ、ただ単に奪われるだけに至るような形あるものの悲劇さに浸るだけの日常などに、正常さなどは求めることも不潔であるし、そこかしこで過信するだけの人々の妄念により狂わせられる人々の列に並ばずに、一人立ち尽くすほうが、まだましである。