昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

あまりあるもの

可愛い、と嘯く短絡的な文字がうわついた理想をこねる後先、宛先は不明な意識があつらえ、疑心暗鬼になる人々がネットワーク上で捉える意味は痛々しい現状を従え、虐げられる人々の健気な激情が不確かな今にいななく馬たち、不自然な世界が現実を構築させるほどに未来は損なわれ、画面の中で構築させる現実が画像や動画や文字に変換され、際限なくあふれる情報に憑依するシステムと自分との垣根がなくなり、自らの内外で生き果て、さまざまな思惑により膠着し続け、行き先すらもわからなくなり、失踪していく自己が際限なく細分化すればするほどに、自らと乖離し、理解に至らぬから、と嫌悪感を加速させ、意識に枷を嵌め、模倣するだけの人々の惰性な性質に嫌気がさして、ネットワークから切り離されたいような願望が排除なんかを謳い、都会の呪詛により、ニヒリズムに支配され、新たな今に服従するだけに至るような真相に硬直していく思いが超越し続ける先々で対立を深め、酩酊し続ける先には曖昧さばかりが現れる僕や君や私は君のことが嫌いなままだし、明るく振る舞う先には理性なんてものはなく、打算的な誰かが誰かを咎め、足を引っ張るだけに至るし、そこかしこで逼迫する理由が、自身の不自由さを嘆くばかりであるし、理不尽な意味が罪を引き出し、今に犠牲になるための供儀なんかを作り出す間に、罪なんてものはあいまいになり、暴かれる真実すらも、すぐさまかき消されるか、政治利用されたりなんかして、ナーバスになる一体感は、一斉に猜疑心に至り、隣人を愛するように憎むことを始めて、正義が悪を捻出し、自らが生み出した悪を正しい者を演じて、自らの匙加減で、普遍的な敵意を爆発させ、疎外や排除を謳う短絡的な正義の犠牲を次々と生み出すために囚われの身となった君が見出す意味からはみ出さないように、と打診するほどに、この世界とは個人のために狭まり、この世界と名付けられた途端に生み出された法に支配などされたくもないから、自らの手により、この世界から離れる。