歪な信念により、もたげる頭、あらゆる悲劇の早熟、辛辣な鏡に写る焼けた肌の帰路、深淵を嬲るコードや、リリカルな心音、膨れ上がった希望の末端や、あいまいな示唆により、強要される恋、似たもの同士の君と、膨らんだ意識が錯乱して、談笑を繰り返す辺りから、値なんかをひけらかし、価値をなすりつけては、かすむだけの日々や、非合法な陸地、沈積する理由や、路肩の犬、高次の意見や、レジスタンスの悲しみ、寂れた気温に迫る季節の変わり目による尖った刃先、時代を弄る神の手、自制を叩き潰す欲望の総合誌、迎撃を繰り返す他者の目、無償の愛だけが、依然として、ずっと無口で、引き合いに出されるものが、エゴにより交換され、些細な結末に結ばれる言葉の裏に備わる記憶の蓋をこじ開ける。カビ臭い結末を仰ぐ君の優越感、気配に攪拌される国難、慈愛なんてものも潰えた夜、被害者意識ばかりを枷に変えては、たちまちに現れる罪を翻し、くたびれた視点に力を与えて、もう一度、見たいものを見たいだけ見てみるべきである、と、告げて、引き裂かれた幼稚な反乱やら、阻むだけの君たちのエゴのために、私たちの生活は、苦しめられるのか、と。途端に騒がしい帰り道、醜い過程から即席の理由を吐き出し、惰性で結ばれた恋人たちの整合性、豪華絢爛な結末も熱暴走して、フリーズしてしまう。
