誤った知識ばかりが乱用され、意思を奪う。俺が爆ぜるか、世界が終わるのかのどちらかだよ、と嘯くペシミストたちの慟哭が嬲る今朝、匂いと記憶、まじわる秘密、蓄積する苦悩の裏側、菩提樹の上で眠る私の胸裏、理性すらも即座に損なわれ、自らの欲のためだけに、抑圧されるだけの人々の幼稚な墓地、奇跡すらも信じられずに、今にくたびれ、裏切りを繰り返す利己的な輩によりがんじからめになる世界の発色、起源すらもなく詩の海を泳ぐウミガメ、犠牲的な精神の和毛や、若いだけに現れる優劣と憂鬱の数、悲劇的なアクメと、ナトリウムに塗れた国家の犠牲、正義すらも嘘をつく時代の舌を引っこ抜き、ぬくぬくと育ち、ぬかるみに嵌り、はびこる悪意を調律し、知的なピアノの音の湯船につかり、まるでこの世界は温もりにあふれ、ふれあうほどに優しく傷つき、こじつけられ、怖気付くだけに至るようなまやかしから逃れ、今に刷新される強烈な関係性に現れる契約や口約束や、駆逐されるだけの日常を歩く閉鎖的な思いに基づくエゴや、その場で引き伸ばされ、あたかも正しいもののようにうそぶく連中が求めるものにより、矜持は損なわれ、そこかしこに用いられる理由により、苦しんでばかりいる君の教義なんて聞いてられるか、と加算されるものが、やかましく付きまとい、仲間意識なんかを謳いながら、関連するほどに腐る我々が求める幼稚な意味に躓き、つたない意識は、儀式的なものにより即座に補完され、引き合いに出されるものにより、打算的になる毎日に律儀に締め出され、紙面の上で幼稚に踊る文字が、幼気な体系の中でそぐう価値だけを偶像崇拝し、あたかも信じられるように仕向ける連中の道具になるだけの君の礎なんてものは、意思すらなく、ただ従うだけに至った普遍性の汚さに気付いても尚、傀儡で居ようと諦めるだけに至るような意識の裏側に齟齬をきたす君の意味の中で発色すら失われ、深い闇に沈み込む隘路に乱立するまやかしなどを取り払うために、痛みは絶えないものです、とうそぶく輩に騙されないようにする。