昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

解析

すべての報われなかった死よ、とこしえに歪む泡沫、サイフォンに溜まる論理の上澄を掬い、何かを、分かった気で居るだけの、君たちの、動物的な観念を押し広げていき、逸脱するだけの、歯痒く曖昧な今に加算される動機や、精神を掻い摘む意思的な汚穢、偶感にひしめく、あらゆる悲劇のノイズ、軍隊が散りばめた胃酸やら、交換される差異、犠牲的な問いの果てを羽ばたく鳥たち、肝心なものを吸い取るスポイト、朗誦される神話、鏡張りの憂鬱や、ハロゲンヒーターの前で眠る犬や猫、能動的な季節の果汁を搾り、機関的な飴玉で埋め尽くされた空白の部屋、暗号化された動機が加速する過半数の余韻、迸る慟哭、あらがう先々での焦燥感、搔き毟る言葉の端々では、確かさを足枷に変えては、悠遠から肥大する病を蹴散らして、たび重なる苦しみの突出、空虚さを貪る餓鬼どものメタファーに鎮座する道理、この、仮想現実の中での拠り所なんてものは、ありゃしない、と、嘆く老婆の背中に生えた翼、手当たり次第に破壊した思い出の中で眠り続けるねむり姫、捻り出す愛が、やがて、君すらも飲み込んで、大量摂取した気持ちの発色や、及第点を与えられたことにより、増して行く憎悪、悪趣味な花を摘む、君の数学的な婚約の痕、贖うだけの日々に飲み込まれ、何が幸せかすら忘れてしまう頃には、この澱んだ世界も、少しはマシになっているのか、と、強請る君たちが撒く散華。f:id:jibmfmm:20231005044028j:image