昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ぼんやり

星を食べる人たち、あらゆる偏見を飛び越えた後先、収斂して行く事実の投函、証拠も残さずに、消え去った君の起源や、不機嫌そうな主観が孕むエゴや、恒常的な習慣性や、共鳴する面影、すらすらとうそぶくまにまに、蓄積する苦しみや、空疎な自分が、凡庸な日々のかけらを集めて、何かの形にしようと、もがく間に、世界とは、どんどん押し広げられ、さらなる快楽を求めるために、大義などを捨て、ままならぬ思いを秤になどに乗せ、愛を数値化するだけの、惰性な愛などに、ことごとくは、毒され、怠惰になるだけに至らせるような、労働による対価や、現れた価値などは、所詮は、誰かが定め、誰かのために働きを加えるものではなく、独善的な正義がのさばり、退嬰的な者どもの、理不尽な正解の中でしか、語られない正義などが、今に歪な真理を生み出し、自分こそが正しい、と、せめぎ合う幻との軋轢に苦しみ、繰り返し理不尽に、奪い合うだけの人々が詰め寄る思い出の中での、自分の無知さに気付かずに、自らが敷いた、不純な理由に躓きながら、疎ましい現実を、確かなものに変えるために、自己に没入し、与えられたものに反して、自らの強靭さを、加速させていく先々では、何に追いつくわけでもなく、追いつかれるわけでもない間には、距離や差異もなく、ないものや、あるものすら、未だに、あいまいなままなの、だ。